フェスなるものに初めて行ってきた。何フェスかというと「チャグチャグロックフェスティバル」である。テレビ岩手が手がける初のフェスとのことで、出場メンバーのラインナップにも気合いが感じられる。
カミさんは奥田民生やユニコーンのライブがあると、東北ならば可能な限り駆けつけるという推し活をしている。今回のチャグロックには「地球三兄弟」が出るということで、当然参加の意志は固い。勢いで3人分の駐車場付きチケットを手に入れたのは、息子もオレも民生は観たいからである。息子は弘前から戻ってきて、参戦予定。
ちなみに地球三兄弟は、奥田民生と真心ブラザーズの三人組である。
チャグチャグ馬コ当日の6月8日、渋滞覚悟で岩手産業文化センター、じゃなかった、というか、じゃなくはないけど、ネーミングライツでそうなった、ツガワ未来館アピオを目指す。
拍子抜けするほど順調に駐車場までたどり着き、キャンプ用の折りたたみ椅子などを肩に会場まで徒歩。入場パスのリストバンドを付け入場口を通過し、まずは落ち着き場所を決めようと会場へ向かう。
客席は舞台側からスタンディング、持ち込み椅子、持ち込みテントと分かれていて、お目当てのアーティストのライブのときにスタンディングに移動することになっている。 オープニングはフライングキッズ。デビュー35周年になるそうだ。イカ天初代グランドチャンピオンの実力はオープニングアクトとして会場全体を温めてさすがである。
続くフジファブリックでは、息子がスタンディング席に参加し、その後、隣の馬っこパークに抜け出し、なじみの豚ブドウちゃんにごあいさつしたりして会場に戻る。食事ブースも充実していて、しかも、無茶に並んだりしていないので、すんなりと昼食にありつくことも出来た。
バンドの入れ替えで30分くらいあり、それぞれの演奏も大体30分前後。アンコールはないので、粛々とプログラムが進んでいく印象である。
地球三兄弟の前には、日向坂46が炎天下に踊ってて感心。この日1番のスタンディング席の入りだったようだ。入れ替えでオレたちもスタンディング席に移動。それなりのポジションに無理なく入り込む。
地球三兄弟は、ゆるーく登場し、例によって民生の飲み物はビール。すでに顔は赤かった。さすがに演奏は確かなモノで、実は良く知らない地球三兄弟の曲も堪能できた。
名前だけは知っていた水曜日のカンパネラや、名前も知らなかった羊文学もそれなりに楽しめて、やはりライブは良いモノだと再確認した。しかもフェスって、立ったり座ったり盛り上がったりダラダラしたりが、自由に出来るところが良い。
最後のウルフルズにも心惹かれたが、疲れちゃうので後ろ髪引かれながらも会場を後にした。
総じて初フェスは良いモノでした。何しろ混み具合が絶妙で、これ以上混み混みにならないでいただきたい。去年のコーヒーフェスは、あまりの混雑に途中で挫折した。だってコーヒー1杯飲むのに1時間待ちとかだったからねぇ。3杯飲めるチケットだったけど2杯で引き揚げちゃったからね。
まあ、そういうことにならないくらいの実に絶妙な会場コントロールだったと思う。来年も、お目当てのバンドが1つあれば参加して良いフェスだと思ったね。