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ピリ辛問題

2024-06-28 21:50:28 | 食べ物

 ある朝、朝食のおかずの明太子を箸でちぎり取って口に入れたとき「この味わいはピリ辛ではないのではないか?」という疑念が、というか、ある確信が頭をよぎった。
 この世の中には「ピリ辛」と称される食べ物が数多あるのだが、そのほとんどは唐辛子の辛さのような気がする
 この唐辛子の辛さ、それが日本の鷹の爪であろうが韓国唐辛子であろうがブートジョロキアであろうがハバネロであろうが、舌の上で即座にピリッと辛いと言うよりは、食べたのち、舌を含めた口の中全体がじわじわと辛くなり、度を超すと耐えがたい、と言う類いの辛さだと思うのだ。
 この日、初めて「ピリ辛」という言葉と「ピリ辛と言われる食べ物の辛さ」との違和感に「ハタ!」と気づいたような気がした。
 それまでは、ハッキリとした違和感はなく、そういうものだと受け入れていたのだが、ある朝に「ピリ辛」という言葉と「ピリ辛と言われる食べ物の辛さ」との違和感をハッキリと意識したのだ。
 「山椒は小粒でピリリと辛い」という言葉はどこかで聞いたことがあると思うが、というか、「山椒は小粒で」まで入力すると「ぴりりと辛い」と予測変換されてしまうほどの慣用句だが、これは感覚としても間違いがないと感じる。
 舌の上に触れた瞬間に、痺れるような感覚が直撃するからだ。つまり、これが「ピリ辛」なのではないかと思ったのである。同様に舌の上で即「ピリ辛」と感じられるものは「胡椒」ではないか? それ以外は「ピリ辛」とは違うのではないか? と、気づいてしまったのである。
 もちろん、そんなことを考えない、あるいは「それはピリ辛だよ」という意見もあろう。「んじゃワサビはどうするんだ?」とか「和辛子は?」「タバスコは立場はどうなんだ?」という意見もあろう。
 ワサビは鼻からツーンと抜ける辛さなので、あえて名付けるとすれば「ツン辛」。和辛子も感覚的には近いので「ツン辛」を採用してみよう。となると唐辛子はジワジワと辛みが広がり、強くなっていくので「ジワ辛」。タバスコは酸味とともに辛みが来るので「酸っぱ辛」。当然「ピリ辛」は山椒と胡椒である。
 
 とまあそんなことをカミさんに報告してみたのだが、全く同意は得られなかった。