昨日に引き続き、ライブペイントである。
今日はアイーナで、馬頭琴とのコラボレーション。
直前に馬頭琴のバヤラトさんと黒田さんと、司会の上柿さんと打ち合わせる。黒田さんに「出来れば事前にお会いしたくなかった、舞台上で初めてお会いしたかった」と言われ「しまった」と思う。
とはいえ、司会としては、進行を把握しないといけないので、打ち合わせは必須。
黒田さんは難しい人ではなく、はっきり言っていい人である。おもろいおっちゃんである。んで「ライブ」という感覚を大切にする人である。
ライブペインティングというものを見ながら考えたのは、なんというか、これは、時間をどうにかして、時間の経過をどうにかして固定しようと試みているのではないかと感じた。
刻々と音に合わせて絵が変わっていく。最初に描いた一本の線が、後になんだか訳のわからないものに変化していく。はっきり言って、最初の絵と最後の絵は、全く別物になっている。
馬頭琴はその一音を聞いただけで、脳裏にモンゴルの草原が広がってしまう。チンギス・ハーンが駆けめぐった、緑の大地が風にそよぐのである。
そして約35分、演奏が中断し、絵も一段落する。時間的にはちょいと早めだが、後々のことを考えると、とりあえずここで終了しておく方が安全。そんなわけで、とりあえず終了とした。
で、楽屋に戻り際、バヤラトさんが「もう時間? もっと弾きたかった、あと1.2曲は」なるほど、物足りない感じなのね。楽屋に送り届け、別れ際にこう言い残してみた「もしかして、もう一回出番あるかも知れないので、そのまま待っててください。もしかしたら出番ないかも知れませんが、しばらくそのまままってて下さい」
で、舞台に戻り、黒田さんのトークを聞く。絵描きでありながら「一人で絵を描くことは出来ない」という。キャンバスや絵の具やライブペイントであれば会場や音楽や、とにかくいろんなものをつくってくれたり手伝ってくれたり、そういう人たちがいないと絵は描けないと言うのだ。
事実、世界の黒田はたくさんの人に「ありがとう」と頭を下げていた。
そしてトークも終盤になった頃黒田さんはこう言った「ホントはもっと書きたかったんだけど」
キタッ!
バヤラトさんと黒田さんは確かにライブでつながっていた。司会の上柿さんにバヤラトさんの思いを伝え、もう少し演奏して書いてもらうことにしたのだ。
俺はバヤラトさんを呼びに走り、上柿さんは「バヤラトさんももっと弾きたいと言っているのですが」と伝えた。
で、楽屋に呼びに行ったら
いねぇ!
バヤラトさんいねぇよ。裏の通路を走り回り、ようやっとバヤラトさんを見つける。
どこにいたかと聞くと「黒田先生の話聞いてた」という。
とにかく急かして、舞台に急ぐ。拍手で迎えられた二人は、最後の仕上げを始めた。
まさにライブだった。
で、その絵は一週間くらい動かさないで、乾かさないといけないらしく、今どこにあるかというと、アイーナの5階で乾かされている。
5階からエスカレーターに乗ると、実によく見えるところに置いてある。何か用事のある人はアイーナに行ってみてください。同じときに書かれた2枚の絵をそのまま見られるのは、恐らく、一週間くらいでしょうから。
あ、そうそう、黒田さんは特異体質らしく「絵の具、手でべったり書いたりして、荒れないんですか?」と聞いたら、全然荒れないのだという。以前船乗りをしていた頃に、他のクルーの手はタコでごつごつしているのに、黒田さんの手は柔らかいままだったのだそうだ。
船長に「おまえはちゃんと仕事をしていない!」と言われるほど手が柔らかかったらしい。確かに、黒田さんの手は大きくて柔らかかった。
なんだか、ものすごく新陳代謝が良いんだって! 肌つやもどうやっても68には見えない。お肌年齢は下手すると30代じゃないかと思うくらいだ。
お肌つやつや世界の黒田。
今日はアイーナで、馬頭琴とのコラボレーション。
直前に馬頭琴のバヤラトさんと黒田さんと、司会の上柿さんと打ち合わせる。黒田さんに「出来れば事前にお会いしたくなかった、舞台上で初めてお会いしたかった」と言われ「しまった」と思う。
とはいえ、司会としては、進行を把握しないといけないので、打ち合わせは必須。
黒田さんは難しい人ではなく、はっきり言っていい人である。おもろいおっちゃんである。んで「ライブ」という感覚を大切にする人である。
ライブペインティングというものを見ながら考えたのは、なんというか、これは、時間をどうにかして、時間の経過をどうにかして固定しようと試みているのではないかと感じた。
刻々と音に合わせて絵が変わっていく。最初に描いた一本の線が、後になんだか訳のわからないものに変化していく。はっきり言って、最初の絵と最後の絵は、全く別物になっている。
馬頭琴はその一音を聞いただけで、脳裏にモンゴルの草原が広がってしまう。チンギス・ハーンが駆けめぐった、緑の大地が風にそよぐのである。
そして約35分、演奏が中断し、絵も一段落する。時間的にはちょいと早めだが、後々のことを考えると、とりあえずここで終了しておく方が安全。そんなわけで、とりあえず終了とした。
で、楽屋に戻り際、バヤラトさんが「もう時間? もっと弾きたかった、あと1.2曲は」なるほど、物足りない感じなのね。楽屋に送り届け、別れ際にこう言い残してみた「もしかして、もう一回出番あるかも知れないので、そのまま待っててください。もしかしたら出番ないかも知れませんが、しばらくそのまままってて下さい」
で、舞台に戻り、黒田さんのトークを聞く。絵描きでありながら「一人で絵を描くことは出来ない」という。キャンバスや絵の具やライブペイントであれば会場や音楽や、とにかくいろんなものをつくってくれたり手伝ってくれたり、そういう人たちがいないと絵は描けないと言うのだ。
事実、世界の黒田はたくさんの人に「ありがとう」と頭を下げていた。
そしてトークも終盤になった頃黒田さんはこう言った「ホントはもっと書きたかったんだけど」
キタッ!
バヤラトさんと黒田さんは確かにライブでつながっていた。司会の上柿さんにバヤラトさんの思いを伝え、もう少し演奏して書いてもらうことにしたのだ。
俺はバヤラトさんを呼びに走り、上柿さんは「バヤラトさんももっと弾きたいと言っているのですが」と伝えた。
で、楽屋に呼びに行ったら
いねぇ!
バヤラトさんいねぇよ。裏の通路を走り回り、ようやっとバヤラトさんを見つける。
どこにいたかと聞くと「黒田先生の話聞いてた」という。
とにかく急かして、舞台に急ぐ。拍手で迎えられた二人は、最後の仕上げを始めた。
まさにライブだった。
で、その絵は一週間くらい動かさないで、乾かさないといけないらしく、今どこにあるかというと、アイーナの5階で乾かされている。
5階からエスカレーターに乗ると、実によく見えるところに置いてある。何か用事のある人はアイーナに行ってみてください。同じときに書かれた2枚の絵をそのまま見られるのは、恐らく、一週間くらいでしょうから。
あ、そうそう、黒田さんは特異体質らしく「絵の具、手でべったり書いたりして、荒れないんですか?」と聞いたら、全然荒れないのだという。以前船乗りをしていた頃に、他のクルーの手はタコでごつごつしているのに、黒田さんの手は柔らかいままだったのだそうだ。
船長に「おまえはちゃんと仕事をしていない!」と言われるほど手が柔らかかったらしい。確かに、黒田さんの手は大きくて柔らかかった。
なんだか、ものすごく新陳代謝が良いんだって! 肌つやもどうやっても68には見えない。お肌年齢は下手すると30代じゃないかと思うくらいだ。
お肌つやつや世界の黒田。