ほぼ一週一ネタgoo

2016年の投稿を最後に滞っていたブログを提供元の閉鎖を機に引っ越し。今後の更新は不明瞭。

馬頭琴

2007-12-09 22:35:37 | エンターテイメント
昨日に引き続き、ライブペイントである。
今日はアイーナで、馬頭琴とのコラボレーション。

直前に馬頭琴のバヤラトさんと黒田さんと、司会の上柿さんと打ち合わせる。黒田さんに「出来れば事前にお会いしたくなかった、舞台上で初めてお会いしたかった」と言われ「しまった」と思う。

とはいえ、司会としては、進行を把握しないといけないので、打ち合わせは必須。

黒田さんは難しい人ではなく、はっきり言っていい人である。おもろいおっちゃんである。んで「ライブ」という感覚を大切にする人である。

ライブペインティングというものを見ながら考えたのは、なんというか、これは、時間をどうにかして、時間の経過をどうにかして固定しようと試みているのではないかと感じた。

刻々と音に合わせて絵が変わっていく。最初に描いた一本の線が、後になんだか訳のわからないものに変化していく。はっきり言って、最初の絵と最後の絵は、全く別物になっている。

馬頭琴はその一音を聞いただけで、脳裏にモンゴルの草原が広がってしまう。チンギス・ハーンが駆けめぐった、緑の大地が風にそよぐのである。

そして約35分、演奏が中断し、絵も一段落する。時間的にはちょいと早めだが、後々のことを考えると、とりあえずここで終了しておく方が安全。そんなわけで、とりあえず終了とした。

で、楽屋に戻り際、バヤラトさんが「もう時間? もっと弾きたかった、あと1.2曲は」なるほど、物足りない感じなのね。楽屋に送り届け、別れ際にこう言い残してみた「もしかして、もう一回出番あるかも知れないので、そのまま待っててください。もしかしたら出番ないかも知れませんが、しばらくそのまままってて下さい」

で、舞台に戻り、黒田さんのトークを聞く。絵描きでありながら「一人で絵を描くことは出来ない」という。キャンバスや絵の具やライブペイントであれば会場や音楽や、とにかくいろんなものをつくってくれたり手伝ってくれたり、そういう人たちがいないと絵は描けないと言うのだ。

事実、世界の黒田はたくさんの人に「ありがとう」と頭を下げていた。

そしてトークも終盤になった頃黒田さんはこう言った「ホントはもっと書きたかったんだけど」

キタッ!

バヤラトさんと黒田さんは確かにライブでつながっていた。司会の上柿さんにバヤラトさんの思いを伝え、もう少し演奏して書いてもらうことにしたのだ。

俺はバヤラトさんを呼びに走り、上柿さんは「バヤラトさんももっと弾きたいと言っているのですが」と伝えた。

で、楽屋に呼びに行ったら

いねぇ!

バヤラトさんいねぇよ。裏の通路を走り回り、ようやっとバヤラトさんを見つける。
どこにいたかと聞くと「黒田先生の話聞いてた」という。

とにかく急かして、舞台に急ぐ。拍手で迎えられた二人は、最後の仕上げを始めた。

まさにライブだった。

で、その絵は一週間くらい動かさないで、乾かさないといけないらしく、今どこにあるかというと、アイーナの5階で乾かされている。

5階からエスカレーターに乗ると、実によく見えるところに置いてある。何か用事のある人はアイーナに行ってみてください。同じときに書かれた2枚の絵をそのまま見られるのは、恐らく、一週間くらいでしょうから。

あ、そうそう、黒田さんは特異体質らしく「絵の具、手でべったり書いたりして、荒れないんですか?」と聞いたら、全然荒れないのだという。以前船乗りをしていた頃に、他のクルーの手はタコでごつごつしているのに、黒田さんの手は柔らかいままだったのだそうだ。

船長に「おまえはちゃんと仕事をしていない!」と言われるほど手が柔らかかったらしい。確かに、黒田さんの手は大きくて柔らかかった。

なんだか、ものすごく新陳代謝が良いんだって! 肌つやもどうやっても68には見えない。お肌年齢は下手すると30代じゃないかと思うくらいだ。

お肌つやつや世界の黒田。

世界の黒田

2007-12-08 22:02:20 | エンターテイメント
世界の黒田をご存知だろうか? イラストレーターとして世界的な活躍をしている黒田征太郎氏のことである。

昨年、在日外国人による日本語芝居に関わったり、その流れで、主催のMICSに関わったりしている関係で、今年は、黒田さんのライブペインティングである。

黒田さん本人は「ライブペインティングってのは変なんだよ、だって、絵だけ書いてるわけじゃなくて、ライブで演奏してるんだから“ライブ”で良いんだよ」と関西弁でしゃべるのだが、まあ、なんというか、通り名としてライブペインティングが、便利。

で、今日明日と、やるわけだ。

今日は、ふれあいランドでまずは、精神障害者のデイサービスを利用している人たちと、職員でつくった「もりここバンド」と、音楽療法士「三井和子」さんの音楽に乗って、絵を描くのだ。

で、俺は何をやっているかというと、舞台監督なわけである。
普段の芝居では絶対にやらないポジション。だって、大変なんだもん。

で、初のそういうことだから、どう、床を養生するかから考え、仕込む。
まあ、基本的な仕込み方については、黒田さんの事務所の人からいろいろ教えてもらってはいるのだが、実際にその人が来るわけではないので、結局、どうなるかは、こちら次第である。

農業用のポリシートを敷いて、その上にパンチを敷く。で、1.5メートル×1.5メートルのキャンバスを2枚。

もりここと三井さんの音に合わせて2枚の絵ができあがった。

司会は、県議でもある高橋比奈子さん、選挙運動がやたらと面白かった人である。

できあがった絵は、るんびにぃ美術館に飾られるらしい。一度行ってみたい。

午後は、知的障害者とのワークショップ。まあ、みんなで絵を描こうってことだ。
で、黒田さんも、ホワイトボードに絵というかなんというか、一本の線でつながった迷路みたいな絵をびっしりと書いた。

そこで書かれた、知的障害の人たちの絵も、全部ではないが、ものすごいのがある。はっきり言って欲しい!
正面から見た金魚だの、プールにやたら人が一杯な絵だの、サインペンでびっしり車や人を描いた絵だの、とにかく、そこには「世界」があるのだ。

奇声が飛び交い、立ち歩いたり寝転がったり、一心に細かい絵を描いていたり、とにかくなんというか、圧倒される光景である。

いやそれでも俺は、ちゃんと昼寝はしたんだけどね。

何でだろう?

2007-12-06 23:37:56 | 言葉
「なんでだろう」って「テツ&トモ」だっけか?

まあそれはいいとして、今日一緒に現場に行ったWさんは

「ななめ」を「にゃにゃめ」

と言う。何でだろう? んでまあ、それがまたかわいいんだな、60過ぎだけど。

大雪ときのこ

2007-12-03 23:47:11 | 食べ物
記事カテゴリが、適当である。全然食べ物の話ではないかも知れない。いやいや、確かにキノコの話は出てくる。

大雪の中の現場。岩洞から八幡平を巡る旅である。途中、雪深い、しかも奧に一件しか民家がないという山道の途中。おばあさんが、傘を差しながら、ヒザまで雪に埋もれて道を歩いていた。

運転していたOさんが「乗せてくか」という。確かにこの先どこまで行くかわからないが、歩いては辛そうである。

てなわけで「乗っていきますか?」と声をかけた。そこでそのおばあさん、一片の疑いも見せず「ありがとう、たすかったぁ」みたいなことを言い、後部座席に乗り込んだ。
乗せる方も乗せられる方もお互い「いい人」であるという確信があるのがスゴイ。

んで、数百メートル先にそのおばあさんの家があった。で「ちょっと待って、キノコあげるから、大根おろしと食べると美味いから」とか言いながら、家の中へ一旦入り、冷凍のキノコの水煮をくれた。

なんのキノコかはわからない。

で、その後、除雪が行かない場所や松川温泉の奧や今年から閉鎖になったという八幡平スキー場にある現場まで、スノーシューを履いたりして新雪を踏みしめて行った。

しかし、12月の頭にこれほど大雪とはね。皮肉にも八幡平スキー場は今年から閉鎖。
軒並みスキー場はプレオープンな感じである。

パウダースノーだったよ。

で、夜、キノコの水煮を大根おろしとともにしょうゆでいただく。
しゃきしゃきしている。食べても良くわからない。
美味しかった。で、今のところ、特に胃腸にも、頭にも、妙な影響は出ていないようである。なんのキノコなんだろう?



新妻にあるまじき

2007-12-02 01:17:19 | 芝居
新妻がいる。

しかしながら、あるまじき行為や言動をする。でもそれは、彼女の徳である。

(だれもきいてないのに)「パンツが、パンツが食い込んで、今朝からずっと……」
稽古開始早々これである。

そうかあ、新妻があさから食い込んでたのかぁ、で、今直してんだなぁ。と思うわけである。

今回の芝居は基本的にドタバタなので、いろいろと意味のない動きや台詞が徐々に増えていったりしている。で、彼女は意味もなくお尻をつきだしている。一般的にはへっぴり腰といわれるような状態が普通である。

モダンダンスの先生には「おしりでてる!」と注意されるそうである。
そんな彼女は新妻である。

新妻にあるまじき腰つきである。あんまり胸騒ぎはしない腰つきである。

いやいや、そんなことはない、胸騒ぎの腰つきである。