情けないほど月並みなタイトルだな・・・と苦笑しつつ。
帰省前にやらなければならない家の大掃除も年賀状作りもやる気にならず
今日は一日心の大掃除。
“今年の汚れは今年のうちに”
洗浄剤代わりの涙をポロポロとこぼして
心のアクや汚れをごしごしこそぎ落とす。
本日のハートのクリーナーは、これ。
![]() |
奇跡のシンフォニー [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2008-10-22 |
それにしてもいつも思うのが、原題と邦題の大きなギャップ。
米映画は、あまりにもストレートで(よく言えばシンプル)即物的なタイトルが多いから
そのまま訳しても面白みがないしヒットもしないかもというのは分かるけどね。
今回に限っては、あひょ的には原題『August Rush』を推したい。
ストーリー、音楽、映像・・・全てにおいてとても美しい映画でした。
ホントに情けないほどありきたりな表現ですが。
やっぱり、それでも、“美しいものは美しい” としか言いようがない。
特にね。耳。
“聴く”ということに対して。
“あぁ、こんなに心が震えるものだったんだ・・・”という再認識。
周囲に溢れている様々な音・・・自然が作り出すものだけでなく人工的な音も含めて・・・をこんなに感性豊かに捉えた作品って他にあったかな?
残念ながら、私の耳には、月が話しかけてくれる声は聞こえてこない。
けれど。
街に溢れるさまざまな音を聞いたとき。
野を駆け抜ける風のそよぎを目にしたとき。
静寂が支配するどこまでも深く蒼い夜空に、凛と澄んだ冷たく白い月の光を感じたとき。
音符にならないひそやかな音の粒たちが
豊かな色彩の音色をそれぞれに奏でながら呼びかけてくれることを
心は、いつも感じていた。
心の耳で聴き取り、味わっていた。
・・・エヴァンのような感覚で。
音楽を愛する全ての人。
愛の大切さを知っているたくさんの人。
そして
本当の愛の強さを知りたい・・・人。
お薦めです。
無意味で薄っぺらなセンチメンタリズムを押し売り、絶望や不安感をいたずらに煽り立てるばかりの無責任なマスコミ。
血の通わない、興味本位だけの、悪意に満ちたニュースやTV番組。
もちろん、中には良質の番組もあるのだけれど・・・
それはともかく。
美しいものに触れたくなったら是非。
少しの間、TVを消して。
この映画をご覧下さいませ。DVDで。心ゆくまで