あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

グリーンフィールド・パピルス、長し!

2012-11-15 10:17:22 | 私見・雑感

昨日から急に冷え込みが厳しくなってきました。
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↑これは、そんな昨日の朝焼けです。綺麗でした。

北風がビュービュー吹き荒れる中
ようやく念願の『大英博物館 古代エジプト展』を観に、福岡市美術館に行ってきました。

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平日の昼間ですが、結構な人出でした。
周囲の迷惑も考えず、あまりボリュームを落とさない普通の声で友人とべちゃくちゃ無関係の他愛ない話をしゃべくりまくるパワフルな年配のオバサマ達に時折眉をひそめつつ
時に無言で抗議の視線を飛ばしながらも、まぁなんとか落ち着いてじっくりと観て参りました。

もともと、昔からヒエログリフが好きで
古代エジプト絡みの展覧会にはちょくちょく行っていたのですが
「死者の書」をこんなにじっくり、それも意味を理解しながら観たのは初めてで
いろんなコトが、すっごく腑に落ちました(表現が変ですが)。

意外だったのが、多くの神像とか碑が、木製だったこと。
エジプトってピラミッドのイメージのせいかもしれませんが、私は圧倒的に石灰岩とか大理石とかそんな材質が多いんだと思い込んでました。

それから、仏教と古代エジプトの死生観がこれほど似ているとは。
オシリス神って、日本では閻魔大王様のような存在なんですねー。
ちゃんと審判も下されるし。
42項目の「罪の否定告白」(今世での行いに対するチェック項目)では、あひょはアウトだな、と苦笑。
側に控えている怪物アメミトに、即心臓を喰われてしまうに違いありませんな。嗚呼。

長~い“グリーンフィールド・パピルス”はストーリー性があって、本当に面白かった。
RPGみたいだって思いました。そんなゲームがあったら是非やってみたい。

で、お楽しみのミュージアムショップでのお土産。
ぷー太郎ゆえ、図録は断念し、身近で使えるものを。
手帳に挟む栞と、クリアファイルです。
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それと、こいつ。
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スフィンクスダック(左)。
むむっ、怪しいヤツ!? と、ウチのおおさかくん(右)がガン見してます。
大英博物館でも人気土産とか。むむぅ。眉があるあひるなんて・・・。
でも賢そう。・・・また我が家にあひる族が増えてしまいました。(笑)


今回の展示でもやはり、一番印象的で心に残ったのが
「ウジャトの眼(=ホルスの眼)」
Horuseye
普通はこの片目だけをよく見かけるのですが
今回の展示品の中に、「セニの外棺」という大きな木製の四角い棺があり、外にも内にもびっしりと文字が書かれているのですが
その外側の正面の右上には、珍しく左右両目の状態が描かれていて。

何故か、それを観た瞬間、安堵というか懐かしさというか心にじわーっと込み上げてくる感動を覚えて、すこしウルウルっと来てしまいました。

ちょっと気になったのでネットで調べたら
この眼は、エジプトの神様で、ハヤブサの頭をしたホルス神の眼なんだそうです。
で、そのホルス神は幼児神とも考えられていたとか。
んでもってこのウジャトの眼は、万物照覧の眼、安全と保護のシンボルなんだとか。
なるほど~。
ウジャト(udiat)とは。「良好な状態であるもの」とか、「癒し」という意味ということで。

ジーンと心に響いた感覚は、強ち的外れではなかったなーと。


さて。
美術館のある大濠公園は、別の意味でもまたあひょ的パラダイスでありました。
ゆりかもめとカモたちがごっそりと群れているではありませんか!

改めて、カメラを持ってきょんのダンナと遊びに行きたいと思います。
きょんくんはこころゆくまでランニング。
私はカメラと、あと、ゆりかもめたちのアイドルになるんだー!えびせん持って!!









コメント
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