山法師さながら白衣観音めく
羽部洞然
今の季節の会津天王寺の花は山法師です。さながら「白衣観音」のようで、自然と手を合わせたくなります。白い衣をまとっている観音様のお姿に見えたのでしょう。小さな淡黄色の花で、その外側につぼみを包むように葉が変形した白く大きい総包片が4枚あり、あたかも花弁のようです。
会津天王寺の門を入って左側の石灯籠の上の、高い木の上に咲いています。10メートルの高さにもなるといわれていますから、これからが楽しみです。本来は山の谷筋に生息する花で、水が常にある場所でないと枯らしてしまうので、乾燥させないように気を使っています。
私どもの会津天王寺は、会津三十三番霊場の二十八番札所でもあります。山法師は「白衣観音」でもあります。散らないうちにぜひ会津天王寺においで下さい。お待ちしております。
合掌
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