目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

飯豊連峰登ったり下りたりPart3~飯豊本山・地蔵岳つづき

2011-06-04 | 山行~東北

04p6020589 コースタイム 6月2日 飯豊本山小屋8:10--8:45姥権現8:50--9:10草履塚9:20--10:25御沢分かれ--10:31御坪10:37--11:45地蔵岳直下11:55--12:05地蔵岳山頂12:10--13:05長之助清水--13:37大日杉小屋

前泊は飯豊本山小屋。前日に見かけた3人パーティとは同宿となった。彼らに追いついたときに、今日はこれからどちらに?と訊かれた。「飯豊山に行って、もとやま小屋泊まりです」と答えると、へ?と聞き返される。そう「ほんざん小屋」なのだ。持っていた地図には、飯豊本山は「飯豊山」と書かれているし、飯豊本山小屋は「本山小屋」と書かれている。「ほんざん」という読み方は頭の片隅にもなかった。「もとやま小屋」と思い込んでいる人は結構いるんじゃないかと思うがどうだろうか。

昨晩は彼ら3人組は雪をたんまり袋につめて小屋の2階にあがり、鍋パーティをして盛り上がっていた。私は一人さびしくラジオを聴きながら1階でメシ。疲れも出て、早々にシュラフにもぐりこんだ。

朝5:00起きてみると、昨日に引き続き風が強い。おもむろに朝食の準備を始め、様子を見るが一向に風の勢いは収まらない。同宿の3人パーティは8:00頃小屋に荷物をデポし、御西岳までピストンといって先に出発していった。私もほぼ10分遅れで、小屋を後にする。もうちょっと元気があって、飯豊のお山をもっと知っていれば、御西岳に行きたいとなって、目指したんだろうけど。

8:45姥権現に到着。昨日は前を通過してしまったが、どうしてもカメラに収めたいと思い、荷物をおろして撮影タイムとなる。とても味わい深いお顔付きである(写真上)。おべべも似合っている。

9:10草履塚で、昨日とは逆にアイゼンを着ける。ここからは雪との格闘コースになる。昨日は回避した雪渓コースに入る。下りだから楽チン。いつの間にかコースをちょっとずれていたが、すぐに気づき本コースに戻る。

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左上:大日岳 右上:この先に草履塚 左下:雪渓コース 右下:かすかに見える中央の点3つが本山小屋で同宿だった3人組パーティと思われる

10:31御沢分れを越えたところにある御坪で休憩する。あとは来た道をたどるだけだ。でも往路と復路では見え方が異なるので、時折ちらちら見える赤テープで夏道はこれかとか、ここをショートカットできるとか、昨日は気づかなかったちょっとした発見を重ねながら進めた。

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11:45地蔵岳直下の祠がある場所で休憩(写真左)。ここまで来てしまうと、もう下山したような気分になる。

12:05地蔵岳山頂到着。年配の夫婦がいた。本日ここまで登ってきたという。地蔵岳まででもちょっとしたハードなトレッキングコースだからね。ここまででも十分楽しめる。

13:05長之助清水で一息入れる。大日杉には13:37無事に着いた。途中前方に3人組が歩いているのを目撃し、あれれ、後ろを歩いていたはずなのにいつの間に前に! どこか私の知らない超ショートカット道があるのかとか思ったが、そんなはずはなく、まったくの別パーティの人たちだった。ああびっくりした。

下山後ほどなくして低気圧の影響で雨が降り出した。

この飯豊山行を振り返ってみると、この土地の豪雪のすごさを見せつけられた感が強い。斜面に生えた若木は雪の重みで「し」の字状に捻じ曲げられている。そんな木は雪が融けてくると、突然載っていた雪を、伸びたばねが戻るように思い切りはねのける。若木の樹林帯を歩いていて、目の前で、びゅ~んと木がしなり、雪をはねのけるのを目撃したし、自らの足で雪を減らしてしまうと、恐ろしいトラップと化して驚きもした。何より6月でもこの雪の量だからね。梅雨の長雨が来なければ、雪は融けてくれないのだ。さあ、次回は高山植物が満開の時にでも、訪れたいものだ。

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