剣ヶ峰 標高 3,026m 蚕玉岳(こだまだけ) 2979m 長野・岐阜県
2013年8月3日(土) くもりときどき晴れ |
メンバー 山の神と私
コースタイム 8:20乗鞍観光センター前臨時駐車場 シャトルバス9:00--9:50バス停大雪渓・肩の小屋口--(渋滞)--10:20肩の小屋10:28--蚕玉岳--(渋滞)--11:20剣ヶ峰11:23--12:00肩の小屋(昼食)12:30すぎ--13:10畳平13:35--お花畑周遊--14:23魔王岳--14:33畳平 バス15:05--16:00乗鞍観光センター
早朝4:00頃起きだし、4:37予定より7分遅れで家を出発する。さすがに夏本番、レジャー真っ盛りの時期だけあって、中央道はいつもより交通量が多い。少しでも先に進んでおこうと双葉SAはパスし、諏訪湖SAまで足を延ばして朝食にした。
長野道に入り、松本ICで下りる。コンビニで昼食や行動食の買出しをし、158号をひたすら走る。狭い隧道を注意深く抜け、乗鞍方面へ左折していく。今晩宿泊予定のペンション優の場所をチェックしながら坂道を登っていく。ひとしきり上った先に乗鞍観光センターが出てきた。すでに満車のサインが出ていて、反対側の臨時駐車場に車を入れる。
駐車場に入ったのが8:20。8:30のバスに間に合うのでは、と山の神を急かしたが、自分でつくってきた計画表をみると、8:30のバスはなかった。次は9:00、そしてその次が9:30。てっきり30分刻みだと思い込んでいたのだが、そうではなかった。バスの時刻がわかって気合が急速に抜けていく。しかし9:00まで、まだだいぶ間があるとはいっても、次々に車が駐車場に吸い込まれている。バス停で並んでおかないと、厄介なことになりそうだと、山の神とともに最後尾についた。
左:乗鞍観光センター前の駐車場 右:大雪渓。青い点は学校登山の中学生たち
しばらくすると、アルピコのスタッフが来て、バス待ちの人数をカウントしていく。ここまでが1台目、ここから2台目とやっている。全員座れるのだ。そのうち、たいそう図体のデカい低公害と表示された真新しいハイブリッドバスが滑り込んできた。乗り込むと、車内は広くて快適。つり革に必死につかまりながら立ちっぱなしを覚悟していたので、このギャップは非常にうれしい。
ほぼ定刻どおりバスは観光センターを出発し、山道を上りはじめた。途中休暇村や明日行く予定の三本滝の前を通過していく。ヘルメットをかぶったチャリラーや、クロカンの夏場のトレーニング用なのか、板にローラーがついているもので、必死に走っている人を何人も追い抜いていく。高度を上げていくと、圧倒的なパノラマの景色に歓声があがる。大雪渓・肩の小屋口には9:50に到着した。
大雪渓のえぐれたコブ斜面をスキーヤーが、颯爽と滑っていた。この大雪渓では、夏スキーができるのだ。当然雪質は悪いので、上級者向きだが。
さてどこから登るのだろうと、周囲を見渡すと、青い放列が視界の端に入ってきた。うぇ~、学校登山だ。しかたなく、最後尾にくっつくも、すぐに動かなくなった。渋滞だ。いつ肩の小屋に着くんだろうとため息がこぼれる。立ち止まっていると、後ろから来た人が登山道をはずれて、雪渓のなかを歩きはじめた。その手があるか。真似して、登山道からそれて、ショートカットを試みる。青い一団を気持ちよく抜き去る。でも、前方には、まだまだ青い一団が大挙して歩いていた。
左:登山者でにぎわう肩の小屋前 右:肩の小屋を振り返る。後ろは摩利支天
それでも、10:20に肩の小屋に到着した。すでに大勢の登山者でごった返していた。トイレには長蛇の列ができている。すごい人だねえ、と山の神と感心していたが、学校登山の生徒たちよりも先にここを出なければと、小腹が空いた胃の腑に行動食を速やかに詰め込んで、脱兎のごとく小屋をあとにした。
だいぶ登った頃、後ろを振り返ると、青い一団がこちらに向かってくるのが見えた。これはいかんと、山の神とともに歩みを速めた。
左:火山湖 右:蚕玉岳の標柱。後ろの点々は剣ヶ峰に向かう登山者
蚕玉岳手前で人が溜まっていると思ったら、火山湖がよく見える。残雪と群青の湖面、そして雲海が妙にマッチングしている。蚕玉岳は、標柱だけ撮影してさっと通過する。剣ヶ峰が後方に見えている。
登りはじめると、だんだん前の人との間隔が詰まってきた。頂上小屋を過ぎてぴたりと止まった。渋滞中。しばらく亀のスピードになり、ようやく山頂。そこにはあきれるほどの人の群れ。剣ヶ峰の標柱とともに記念撮影しようという人が列をなしている。並んでまでして写真は撮らなくていいと、山の神とともにその人ごみから早々におさらばする。
下り始めたはいいが、すぐに前を歩いている人たちに追いついてしまう。人がとにかく多すぎる。12:00ようやく肩の小屋まで戻り、昼食にありつくことができた。でもここも、立錐の余地もないくらい、ちょっとしたスペースには人がいた。
12:30過ぎ肩の小屋を出発。よく整備された遊歩道を畳平に向けて歩き始める。まもなくガヤガヤと後方から騒がしい声がして、振り返ると、おお、学校登山の生徒たち。追い抜かれてはたまらないと、山の神とスピードアップする。ときおり道端の花を撮影しながら、先を急いだ。
富士見岳と大黒岳は次の機会(そんな機会があるのだろうか)だななどといいながら、遊歩道を進み、13:10畳平に到着した。