地蔵峰 標高 352m 木下沢梅林 310.5m 東京都
2022年3月21日(日・祝)曇り
メンバー 山の神と私
コースタイム 9:10高尾駒木野庭園駐車場--駒木野庭園9:30--10:11八王子城山道標10:20--地蔵峰--11:05摺差バス停への分岐(標高421m分岐)11:15--旧甲州街道--12:00頃 高尾梅の郷 まちの広場(昼食)12:37--13:20木下沢(こげさわ)梅園13:40--14:00頃 ふじだな14:30--15:15駒木野庭園--15:22駐車場
足腰が痛んでいるとなかなか山に行こうという意欲は湧かないものだが、仕事の繁忙期も収束に向かい、近場でお花見ハイキングくらいならリハビリにもなるし、気分転換にもなるしということで高尾の丘陵を歩きつつ梅林に行ってみることにした。
ゆっくりめの6:20に起床し朝食をとったのち、山の神とともに自宅を出発した。近所のコンビニで買い出しをし、中央道にあがってあっという間に高尾IC。事前に調べていた高尾駒木野庭園駐車場を目指した。カーナビに駒木野庭園を入れていたのだが、いつの間にか通り越していた。この駐車場へ曲がる道は意外に細くてわかりにくいので注意が必要だ。
左:高尾駒木野庭園駐車場(無料、トイレなし) 右:小仏関跡
駐車場は9:00に開けられるが、9:10到着ですでに3台駐車中。山の神と出発の準備をしている間に1台やってきたから、すぐに満車になったのかもしれない(キャパは10台くらい)。下の河川敷にも車が停まっていて、駐車場として開放されているようだった。
駒木野庭園のトイレを借りて9:30出発。小仏関跡に着き、地蔵峰への分岐を通り過ぎたと知る。少し戻るとトレランの人が曲がっていくのが見えた。そこだと山の神と行くも、道標などは一切なし。初めて来た人はまず見落としてしまうだろう。
左:梅が咲く農道に入る 右:八王子城跡ハイキングコース入口
中央本線をまたぐ小さな橋を渡り、農作業をする年配の方々を横目に見ながら、梅林のある農道を進む。やがて八王子城跡ハイキングコース入口に着いた。ハイキングコースと謳っている割には、険しそうな入口だ。
狭い登山道をたどる
登山道に取りつくと、いきなりの急登。左手奥には高速が見える。いまのところ足腰に若干の違和感はあるものの、歩みに問題なし。久々の山歩きだが、なんとか歩けているし、なんともないかもとこのときは思った。
左:地蔵峰 右:八王子城山の道標
やがて地蔵峰。山の神と私を軽々と追い越していったパーティが小休止をしていた。ここには、後ろに江戸時代のものと思われる古い小柄なお地蔵様二体、前に真新しい背の高いお地蔵様二体の計四体のお地蔵様が鎮座していた(写真)。休むにはまだ早いと通過。
すぐに「八王子城山」とある道標に出てザックを下ろした。この辺りに唐沢山と命名されているピークがあるはずだったが、ここだったのか、結局わからずじまいだった。
左:八王子城山・摺差バス停分岐 右:分岐界隈でかろうじて咲いていたツバキ
11:05旧甲州街道に下る分岐が出てきて山の神とともに休憩にした。いま歩いてきた尾根の名前が太鼓曲輪尾根であるとここに標示があった。聞いたことのない、地図にも出ていない名前だ。
左:下山路は落ち葉の道 右:八王子JCT
11:15早くも山歩きは終了で下山を開始する。落ち葉を踏みしめながら下降していくと、すぐに八王子JCTが見えてくる。
左:中央道の横に下りてくる 右:道標完備で迷うことはない
このルートはバスを使う登山者やハイカーのために道標が完備され、まず道に迷うことはない。
左:トンネルをくぐる 右:高架下に出る
道標に従い歩いていくとトンネルが出てきた。先日の雨で土砂や灌木類がトンネル内に流れ込み、荒れていたが、通過するのに支障はない。トンネルを抜けると高架下。下っていくと、中央本線を横切る踏切に出る。
見上げると高い
この時点では、予定より若干遅れている程度だったが、すでに腹が減っていてどこかこの近くで昼食をとれるような梅林はないのかと、八王子市提供の木下沢梅林のマップを見ると、近くに湯の花梅林があった。ここだと山の神に告げ、木下沢梅林とは逆方向に進み始めた。いま思えばこれが大間違いだった。
梅林はあったけれども、お弁当を食べるような場所ではなく、皆散策しては素通りしていく。
2点とも:高尾梅の郷 町の広場にて
結局お弁当を広げられるところと探し続け、車道を延々と歩く羽目になった。結果高尾梅の郷 まちの広場(トイレあり)まで来てしまった。それでも梅がきれいに咲いていて、地面を芝がカバーしており快適だったのには救われた。鼻白むのは、圏央道の高架がそびえていることだったけれども、見上げなければ視界には入らない。やっと腰を下ろし昼食をとっって人心地ついた。
さて腹がくちると、次は山の神とどうしようかとなる。ここまで来て、最終目的地である木下沢梅林をパスするのもなあと私。梅の開花時期だけ一般開放されている場所だけに、この機会を逸するともしかしたら、一生来ないかもしれない、なんて考えたら、行かない手はない。
左:木下沢梅林に到着 右:高架下を回り込んでいく
でも、歩き始めると車道がやけに長く感じる。やっと先ほど下山して来た分岐まで戻って、まだ半分も歩いてないことに愕然とする。長い、とにかく長~い。観梅の客が多く歩いているのも、そう感じさせる要因かもしれない。前方から観梅客が途切れることなくやってくる。
13:20木下沢梅林に到着した。あれっ、「こげさわ」とフリガナがついている。ここに来るまで「きのしたさわ」だと思っていた。きっと強引な当て字なんだろう。
紅梅がアクセントになっていていい雰囲気
中央道の高架下を梅林に沿って進んでいく。左手に回り込んでいくと、梅林の入口があった。天気がいまいちの割には人出があり、レジャーシートを広げてくつろいでいる。でも全体を見渡すと、だいぶ花は終わりかけの様相を呈していて、場所によっては完全に花は散っていた。
花は終わりかけのものが目立った
13:40山の神と梅林を後にし、また長い車道歩きが始まった。とはいえ、梅林に来る道すがら帰りはここに寄ろうとあたりをつけていた「ふじだな」というカフェを目指すという楽しみをとっておいていた。
そのカフェの建物が目に入るや、歩く速度もアップし黒塗りの目隠し板張りの店内へ。狙っていたテラス席は座ることができず、室内の席につく。どっかりと腰を落ち着け、コーヒー(¥350)をいただく。サービスに焼き菓子がついてきて山の神とポリポリ。
左:名物摺差のとうふドーナツはうまそうだった 右:駒木野庭園内の建物
ふじだなを出ると、あとはひたすら駐車場に向けて歩くだけだ。と思いながらも、摺差のとうふドーナツはうまそうだなと寄り道。店内を覗くも売り切れっぽいなと退散する。その後昼食をとったまちの広場を通過。私はすでにこの辺りでヨレ気味だった。そんな私を尻目に、山の神は先頭に立ち、スタスタと歩いていく。必死についていく私。でも舗装された道は足腰にはすこぶる悪い影響を与える。そのうち右足が動かなくなってきて、引きずりながら歩くことに。途中から川沿いにつけられた遊歩道を行けばよかったものの、地図をきちんと見ていなかったため、道のわかりやすさを優先して車道を進んでしまった。
それでもなんとか駒木野庭園にたどりつき、安堵のため息だ。結果的にはリハビリではなく、破壊しに行ったようなものになってしまった。
リハビリはつづく。