目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

サンショウウオはいなかった加波山・燕山

2011-05-20 | 山行~尾瀬・栃木・茨城

000img_4827加波(かば)山 標高 709m 燕(つばめ)山 701m 茨城県

2011年5月15日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:50親宮路林道終点駐車場スペース9:00--9:15山椒魚谷--9:40加波山神社--9:50加波山神社天中宮10:00--本宮10:13--10:40燕山(昼食)11:15--12:00駐車スペース

加波山といえば、自由民権運動の弾圧に抗議した加波山事件を想起させる。加波山に爆弾をもってこもり、明治政府に抗った。その記念碑が昭和初期にここ加波山の天中宮の社の前に建立されている。蜂起時につくられた旗印にちなんで「自由之魁(さきがけ)」と刻まれている。

5:00起きして家を出発。常磐道に入ると、予想外に交通量は多い。これだけ車が走っていると、帰りが思いやられる。土浦北ICで下りて、国道125を走る。筑波山がだんだん目の前に迫ってくる。県道14号、41号を進むと、右手に樺穂小学校が見え、その先を道標に従って右折する。どなたかのブログで加波山神社里宮横の駐車場にとめて登山と出ていたので、まっしぐらにそこを目指したが、無断駐車禁止となっており、神官さんに一声かければいいやと、社務所にいくと留守で、午後に戻るようなことが書かれていた。ここに停めて出かければ、無断駐車になってしまう。あきらめて、ガイドブックに出ていた林道終点の駐車スペースを目指すことにした。

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左:林道終点の駐車スペース 右:登山道に入ると、鬱蒼とした森

行ってみると、かなりの傾斜の細い道を上がっていった先に3台くらいのスペースしかない。でも、習志野ナンバー(だったか?)の方がちょうどお帰りのところだった。今出るからどうぞと言われる。礼をいって、空いたスペースに車を納めたのであった。帰りにこの道を下っていくと、ちょっと下の私有地に思えたところに、車が何台も停められていて、ここに置いてもよかったのかとほぞをかむことになる。

9:00駐車スペースの目の前の登山道から、山に分け入る。たちまち鬱蒼とした雑木林になる。右手に見える沢には、ごつごつとした岩が城壁のように積みあがっている。そういえば林道の途中に石切り場があった。この一帯は石工の街なのだ。幹線道路の両脇では、巨大な石灯篭や石像が陳列販売されていた。一部のお店では、この間の震災の影響か石灯籠が無残にも倒れていた。

001img_4805 山椒魚は結局見つけられなかった

15分ほどで山椒魚谷に到着。岩陰に山椒魚はいないか、子供のように嬉々として石をひっくり返しては探し回ったが、影も形もない。ホントに棲んでいるのだろうか。山の神は興味がないのか、お茶を飲んでいた。

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左:加波山神社。左端に少し屋根が見えているのが派手派手しい拝殿。右:拝殿横を上がっていく登山道(参拝道)

9:40鳥居をくぐり階段を上って加波山神社に到着した。拝殿で山旅の無事を祈り、すぐ横に付けられた登山道(参道?)を上がる。両脇には加葉山講の先達たちの石碑が立ち並ぶ。道の真ん中には岩があったり、小山がこんもりとしているのだが、そこには御幣(ごへい)が上げられており、侵すべからざる神域を示している(!?)。

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左:たばこ神社 右:冒頭紹介の石碑がある加波山神社天中宮

ぶなの林立する樹林帯を登っていくと、こぢんまりとした社が次々に現れる。まず親宮、次に日本たばこ産業の寄進が目立つたばこ神社。そして天中宮。9:50天中宮に到着した。裏手に回ると、展望がきく。遠くに日光連峰。冠雪しているのは男体山だろうか。見下ろすと田園風景だ。田植えされたばかりの黄緑色がまばゆい。10:05出発。

002img_4819 天中宮からの眺め

巨石群の傍らに本宮がある。ここから稜線を一本杉峠方向に行けば、パラグライダーや風力発電用の風車が見られるかもと期待して歩いていくと、民家が1軒あり、一見するとそこからいっきに下りそうだった。下って上り返すのはつらいなと引き返すことにした。

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左:加波山神社本宮 右:本宮下の巨石群

本宮に再び戻り、燕山を目指して元来た道を引き返す。

林道に出て、2本の電波塔の横を抜けていく。レンゲツツジが林道沿いでも咲いていた。赤い色が新緑の中でひときわ映えている。林道の終点に東屋があり、そこから登山道に入る。ここからはほとんど水平移動だ。10:40燕山山頂に到着した。今日はほとんど人に会わない。すれ違った登山者は単独行の3人だけだった。お隣の筑波山はおそらく人でごった返していただろうけど、こちら加葉山は静寂の山なのであった。

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左:レンゲツツジはこれからが最盛期 右:燕山山頂にて。展望はない

つくば市内のコンビニで買ったおにぎりを食べ、11:15下山開始。再度山椒魚谷で執拗に山椒魚を追い求めたが、やはりいない。山の神は興味がないのか、お茶を飲んでいた。

がっかりして下り始めると、すぐに駐車スペースに到着してしまった。早すぎる。まだ12:00だ。でもお隣の車2台は山菜取りだったのか、早くもお帰りになっており、おそらくおうちでごはんなのだろう。今頃もうお茶をすすっていたりして。

早く下山したので、つくば市内のこじゃれた喫茶店でくつろごうと移動していったが、あいにくと目指したお店は日曜休みだった。別の店をカーナビで検索して行ってみると、お店自体がなくなっていた。結局5件ほど回って全滅。あきらめて13:30頃近くのICから高速にあがり谷田部PAで休憩。高速道は心配した渋滞もなく、帰りもスイスイだった。終わりよければ、すべてよしか。


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