標高 1122.5m 群馬県
2014年10月19日(日) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 8:40河内神社駐車場8:55--9:13河内神社9:20--10:10トンネル上 越えた辺りで休憩10:15--10:55三峰山山頂(昼食)11:41--12:53三峰沼13:07--天狗岩--13:50河内神社駐車場
目覚まし時計が電池切れで鳴らず、山の神とともにすっかり寝過ごしてしまった。時計を見てえっと驚き飛び起きた。慌しく準備して少しだけ巻き返して5:45家を出発した。今回の山行は、一部のガイドブックにしか出ていない穴場の山、三峰山。三峰山はほかにもあるので、通常は上州三峰山と呼ばれている。交通の便はよく、関越自動車道月夜野ICを下りてすぐに登山口がある。
左:ゆったりとしたスペースの河内神社駐車場。トイレあり 右:パラグライダー用のモノレール乗り場
登山口である河内神社の駐車場には8:40に到着した。このあたりで作業をするのか、草刈機のエンジンをかけようと四苦八苦している年配の方がいるのみで、あとは誰もいない。本日の登山者はゼロかと思いながら、山の神と身支度をして出発すると、車が1台滑り込んできた。降りてきたのは年配の夫婦だった。のちほど山頂で会うことになる。
林道を上って行くと、パラグライダーをやる方々のためのモノレールが出てきた。乗り場の奥にある祠の右手に登山道(参道)は続いている。
左:河内神社。上がって左手にトイレがある 右:カラマツの美林がつづく
河内神社への階段を上り、境内に入る。なかなかの眺望を楽しめる。神社で休憩して、再び登りはじめる。すぐにパラグライダーの発着所分岐が出てくる。通過していくと、カラマツの美林が続く気持ちのいい道になる。
左:紅葉の落ち葉がちらほらと 右:三峰山山頂。右端の人影は山の神
しばらく起伏がない平坦な道で、まさにハイキングコース。そのうち三峰沼の分岐を通過。この辺りの登山道には栗がそここに落ちていて、秋らしさを演出していた(冒頭写真)。
ちょっとした傾斜地に入り、ちらほらと紅葉が目に入ってくる。再来週あたりが最盛期になるのだろうか。時計をみると、神社を出て50分ほどが経過していた。そろそろ休もうかと山の神に声をかけ、登山道脇に腰を下ろした。地図を広げてみると、トンネルの上を越えたあたりのようだ。
5分ほど休憩したのち、登高開始。アップダウンを繰り返して、10:55三峰山山頂に到着した。そこは樹林帯の中で、谷川岳方面だけが開けていて、トマとオキの2つの耳を遠望できた。右に視線を移すと、樹間から武尊山もかろうじて見える。
山頂からは谷川岳(右)が望める
写真を撮って、さあ、昼飯にしようと、山頂で唯一のベンチを山の神と占領してザックから食糧を取り出していると、駐車場に後から到着してきた夫婦が愛犬を伴ってやってきた。元気に吠えるワンちゃんだったが、もう老犬だとか。そのうち温泉コースからという年配のご夫婦がやってきた。人っ子一人いなかった山頂は、たちまち6人になった。とはいえ、静かな山だ。この山行で会った登山者は、この4人だけだった。それだけ一般には知られていない山なのだろう。
黄葉が陽光に輝いていた
11:41下山開始。黄葉の樹下を通過していく。帰途は、登山道を右にそれ、三峰沼に廻る。
左:三峰沼に到着 右:湖面が合わせ鏡のように紅葉を映す
沼に到着すると、周囲にきちんと遊歩道がつけられていた。ぐるりと回りこんでいくと、湖面がまさに鏡と化していて、ちらほらと色づいている葉がそのままに映り込んでいる。まるで一幅の絵画のようだ。その自然が生み出した絵画を山の神と鑑賞する。
突然湖面に小さな動く影を発見した。なんだろうと思って、見上げると、パラグライダーだった。上空に5つ。気持ちよさそうに遊泳中だった。
河内神社から赤城山を望む
三峰沼から元の登山道に戻り、河内神社まで下る。再び赤城山の巨大な山塊を仰いだ。でっかい。上州の心のふるさとといわれる赤城山。その存在感はすごい。
神社から駐車場に戻る林道で、天狗岩の道標が出てきた。そういえば、登るときに帰りに寄ろうといっていたんだっけ。ここから1分と書かれている。山に分け入っていくと、地味な岩と祠が出てきた。天狗岩と称するには、ちょっと違和感がある。ピストンで林道に戻り、河内神社の駐車場には13:50にたどり着いた。