目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

もう一つの毛無山

2012-07-01 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

毛無山 標高 1500.1m ミネ山 1241.6m 山梨県

2012年6月24日(日) くもり

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:38文化洞トンネル手前登山者用駐車場9:50--10:37ミネ山直下10:49--11:00頃 長浜分岐--11:27毛無山山頂(昼食)12:07--13:05駐車場

寝過ごしてしまった。ふと時計を見ると6:00をだいぶ回っている。ああ、やっちまったかとがっくりときて、ベッドから起き上がると、その気配で山の神も目を覚ます。時計を見て、叫ぶ山の神。気づくの遅し!

6:00を過ぎているとはいえ、まだまだ時間はある。近場だったらムリなく山に行ける。前日に買い置きしていたパンをかじりながら、昭文社の山地図を引っぱりだして眺める。今日は東京に近いほど天気が悪いんだよなあ。せっかく晴れる予報の関越方面で計画を立てていたのに。

ここはどうだ? 河口湖と西湖の間にある毛無山。アクセスはいいし、歩く時間も短い。山の神もうなづいて即決となる。バタバタと用意をして、7:30頃家を出発する。

中央高速に上がると、車はすでに多かった。こんな時間だからね。大月JCTから河口湖方面に入っていく車も多い。おそらく皆日帰りだろうから、帰りはモタモタしていると、たちまち渋滞に巻き込まれそうだ。

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左:文化洞トンネル手前登山者用駐車場。一番奥が登山口 右:駐車場からは河口湖が見える

河口湖ICで下り、すぐに側道に入り右折。途中セブンイレブンに寄って昼食の買出しをする。河口湖畔を走ったのち、西湖に向けて坂を上がっていく。霊園を越えるとすぐに文化洞トンネルが出てきた。9:38トンネル手前の登山者用駐車場に車を入れる。穴場と思っていたから、車がぎっしりと停められているさまには、ちょっと驚かされた。

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左:忠魂の石碑の近くにあった石仏たち 右:松の美林が続く

9:50駐車場を出発。すぐに足和田山との分岐に出る。われわれよりちょっと前に出発した3人パーティは、足和田山へ向かったらしく、もう姿が見えないし、その後も会うことはなかった。思ったより、ここから足和田山を目指す人は多いのかもしれない。

分岐から目と鼻の先のところに、石仏群があった。江戸時代の古そうなものもあれば、比較的新しい最近のものも安置されている。ここから急な上りが始まる。松の美しい林や広葉樹林帯が続く。その中をくぐりぬけていくと、くもっていて薄暗いせいなのか、ヒグラシやセミ、野鳥の声がかまびすしい。まさしく大合唱で、競い合うように鳴いている。

 

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左:十二ヶ岳 右:長浜分岐。幹の下の方には、めり込んだ道標が見えている

長浜の分岐が出てきて、早過ぎないかと思いつつも、上っていく。そのうち、ちょっとしたピークにさしかかり、これはミネ山では? でも、地図を見ると、ミネ山は長浜の分岐の手前にある。それに山頂表示が何もない。何はともあれ、疲れたので休憩だ。ピークからちょっと下ったところで腰をおろした。

休憩後しばらく歩くと、長浜分岐が出てきた。先ほどの分岐は、やはり地図に出ていないのだ。というか山の神がもっていた地図が古すぎて出ていないのか! それにここで長浜分岐ということは、先ほどあったピークはやはりミネ山だろうとなる。

長浜分岐から次第にまた上りになる。セミの抜け殻を見つけたり、ミツバツツジがまだ咲いているのに出くわしたりしているうちに、樹木がなくなってきて、いつのまにか山頂は目前に迫っていた。

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左:毛無山山頂近くでは、アヤメが咲き誇っていた 右:毛無山山頂

山頂までの最後のひと上りは、河口湖や西湖が眼下に広がり、なかなかの絶景を堪能できる。山頂からはさらによく見えるだろうと勝手に思い込み、急ぎ上って毛無山山頂には11:27に到着した。ところが展望は今イチで、樹木にかなり視界をさえぎられている。湖はよく見えないし、追い討ちをかけるように、正面に見えるはずの富士山は、たれこめた雲に覆い隠されていた。富士山は完全休業状態だねと山の神。

山頂では年配のご夫婦がお食事中だった。地元の方で都留から来たという。都留といえば、この毛無山からは、もう指呼の間だ。ちょっとした山歩きとして来たのだろうけど、ここは急登の連続でつらすぎるかもしれない。ただ歩く時間は短いけどね。

004img_5930 眼下には西湖

12:00を過ぎて、下山の準備をしていると、5,6人のパーティが山頂にやってきた。まったく無名で人気のない山なのかと思いきや、そうでもないのだ。毛無を経由して十二ヶ岳へ向かう登山者も若干はいるのだろうか。

帰路は来た道をそのままピストンで下り、13:05駐車場に着いた。朝われわれが目撃していた車は、ほとんどすべて残っている。団体さんが乗ってきたと思われるマイクロバスも運転手ごと残っていた。毛無山ピストン組は、山頂で会った人たちオンリーということなのだろう。

さて、帰る準備ができれば、あとは急ぎ帰るだけだ。道の駅かつやまにちょっとだけ寄って、河口湖ICを目指した。中央に上がって走り出すと、みるまに交通量は増えていく。いつもの小仏トンネルで5Kmの渋滞にハマッたが、大したこともなく、15:30には家に着いた。早く帰宅した分、優雅な夕方を過ごせることになった。


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