目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

利尻・礼文Part2~利尻山

2012-07-16 | 山行~北海道

利尻山北峰 標高 1719m 長官山 1218.3m 北海道

2004年7月6日(火) 雨

メンバー 山の神と私

コースタイム(鴛泊コースピストン) 利尻北麓野営場5:20--6:05小休止--6:55第一見晴台7:05--8:00休憩8:07--8:35利尻山避難小屋9:05--(沓形コース分岐休憩)--10:22利尻山山頂10:27--11:07 9合目11:14--11:45長官山(八合目)12:00--12:55第一見晴台13:15--14:30野営場 

狭いながらも、なかなか快適なキャビンで、前の晩はビールをぐびぐび飲りながら、明日の天気はダメだろうなと山の神にぼやいていた。ここで1日停滞して、明後日利尻山、予定していた礼文岳はカットするかと、計画変更を口にしていた。

朝4:00起床すると、何やら外が騒がしい。団体がマイクロバスで乗り付けて、今まさに出発するところだった。このとき雨は降っていなかったが、当然これから振り出すと思っていたから、彼らの動きは無視していた。ところがだ。4:30頃にまた団体がやって来て登り始めるではないか。空をあおぐと、雲が少し切れている。もしかして!

そそくさと、山の神と朝食の準備を始めた。たまごスープに、シーチキンマヨを塗ったパンや、はちみつパン。このまま天気はもつかもねと楽観的予測を山の神にいいながら、パンをかじる。5:20少し晴れ間が覗いていて、団体を追いかけることに決めた。しかし歩き出すと、たちまち晴れ間は消えてしまう。

 

 

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左:利尻北麓野営場キャビン内 中:雨がフツーに降ってきて合羽態勢 右:完全に雨

団体を1つ追い越して、確実に高度を上げていく。でも天候はどんどん怪しくなり、雨粒がポツリポツリと。レインウエアの上だけを羽織って、そのまま上り続ける。

6:55やっとの思いで、第一見晴台に到着。地図に書かれているコースタイムよりも時間を要した。意外に長いし険しい道だ。頭上に垂れかかってくる枝をよけながら歩いたり、足元に注意したりと、お散歩気分では歩けない。ましてやそこに雨が降ってきている。雨脚は、もうすっかり本降りになっていて、レインウエアの下も装着して、完全に雨中山行となった。

あれっ! 晴れ間はどこに行ったのかな? とおどけながら、山頂を目指すも、展望もないし、お花も見つけられないし――お花を見つけられないのは雨で余裕がないせいだが――何かただ修験者のように黙々と山頂を目指すだけになっていた。

8:35利尻山避難小屋到着。ここで小腹が減って、豆パンを食べる。
この小屋の横には、携帯トイレ専用のトイレブースが設置されている。さっそく試してみる。便座のところにはネットが張られていて、そこに携帯トイレを装着する。さてと、後始末を終えてすっきりしていると、扉をノックされる。おばさんの団体が到着したのだ。内側からノックを返しているのだが、またすぐにノック。出るまでノックしまくられる羽目になった。

003p7062029_5 004p7062030 雨の中、利尻山到着

沓形コース分岐で小休止をとり、山頂へは、10:22に到着した。登山者は到着する端から写真を撮り、すぐに山頂を立ち去っていく。雨は小雨でたいしたことはないのだが、風が強いせいで皆逃げていくのだ。山の神と私も早々に辞去する。

 

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左:八合目長官山 右:ガスっているが雪渓が見える

九合目で小休止をとり、避難小屋で昼食にしようと下っていく。ところが小屋は、団体が昼食中でほぼ占領していた。山の神と通過を決め、八合目まで下って休憩。ここでは登山者がバトンタッチするように、われわれが到着すると、先におられた方が出発し、後から誰かが下ってくると、われわれが出発というふうに皆長居せず、玉突きになって、先へ先へと進んでいく。

12:55第一見晴台に戻ってくる。雨はすっかりあがっていた。ここで軽く昼食。傍らには徳島から来たという団体がいた。百名山に入っているから、ここ利尻山は全国区なのだ。全国どこからでもやってくる。

13:15再び下山態勢に入り、14:30疲労困憊、くたくたになって野営場にたどり着いた。そこは下山したばかりの登山者であふれ、タクシー待ちの人や、休憩してこれから歩いて鴛泊に出ようとする人たちでいっぱいだった。ひやかしでここまで車で上がってきた観光客も混じり、昨日とは打って変わって、にぎやかな場所になっていた。

 

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