セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

イチロー:重里対談

2011-01-29 | セカンドライフ

                   
                    
                  
                    
  

穏やかな土曜日の朝、と言ってもベランダから外を見ると晴れていた空が正午には曇って来た。
今日はきっと気温が上がらないだろう―なーなんて事を思いながら・・・
天気予報では2月に入ると10℃を超える暖かい日が来ると言っていた。節分も近いな~。
ほのかな期待を抱く時期がやって来た。

豪雪も徐々にとける日が待ちどうしい。
まさかあの猛暑の日々からこんな厳しい冬が待っていたとは…。

週末と言うと勤め人でも無いのに気分が休日気分になる。毎日休日のセカンドライフなのに
習慣とは恐ろしい。いえいえ楽しい週末です。

夕べ深夜にNHKでイチローと糸井重里さんの対談番組が有ったので、DVDに録画しておいた。
100分間の長い時間。
朝からお茶を飲みながらのんびりと楽しんだ。

お正月用の番組だった物を再放送らしい。今や子供達の人気と言えば群を抜いてイチローさん。
そして日本ハムの斎藤投手、ゴルファーの石川遼君が突出している。
巨人・大鵬・卵焼きと言われた時代ははるか昔だが、人気者が揃うと言うのは個人的に生活さえも
潤してくれる。有難い存在である。

番組がオープンして重里さんは特にテーマは有りませんと自然な感じで入って行った。
さすが聞き出し上手で、途中からは質問と答えががっぷり四つに君だなかなか聴きごたえのある
中身の濃い対談となった。

普通はユニフォームを着たイチロー選手の短いコメントしか聞いていないので
本当の彼の事は分りにくかった。

若い頃の彼は「生意気だ」「傲慢だ」と、どちらかと言うとイメージの悪い事を言われていた様に
思うが私は本当はそう思って居なかった。
頭が良くって、ストイックで人の見ていない所でいつも120%の身体作りをしている様な・・・。

対談の中では100%の力は出したいと思うけど120%頑張っているわけではない等々。
結婚の話、年齢の話、途中スイ―ツを食べたりしながら、珠玉の言葉の数々を発している。
それもごく自然体でね。

彼のイメージが私の中でどんどん崩れ、ごくごく人間らしい彼を見る事が出来て他人事なのに
胸が一杯になってしまったり。
WBCの時の話も非常に不振で悩んでいてだけど周りには一切表情にも出さず、淡々と
していたと語る。

打席に立つ前に「敬遠してくれと祈っていた~」あのイチローがそんな事思ってたんだ―。
優勝を決めるセンター前ヒット(だったかな?)を打って普通の選手なら、ガッツポーズを取るが
その時もひたすら冷静にしていたと。心の中では溢れるほど喜びに満ちていたそうだ。

美味しいとこ取り”とその時の事を自他共に認める瞬間であったが、ずっと笑顔でも無く苦悩の
表情でも無くひたすらひたすら普通に振舞っていたと。
祝勝会になって子供の様にはしゃいでいたが、漸く自分をそんな形で表現していたらしい。

尊敬する王監督も前のWBC優勝の立役者、牽引役はイチロー君だったと心底褒めていた。
人生感等しっかり頭の中で整理されていて"世界のイチロー"の魅力が満タンだった。
100分って1時間40分、凄い長さを対談で聞けるイチローを堪能した。
週末の、美味しい午前を過ごした。