セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

「華岡青洲の妻」於:三越劇場

2012-06-09 | ライブ
       

       

       お花を見るのも楽しみの一つ(流石名女優、数え切れない程の盛り花だった)

「華岡青洲の妻」と言えば、特に女性ファンには一度や二度は耳にした事が有ると思われる、有吉佐和子氏の作品、ドラマや映画、舞台と何度となく繰り返されている不朽の名作。

今回は三越劇場で新派の初演と言う事で楽しみにしていた。
三越劇場は座席も少なくとても観易いので好きな劇場でも有る。

新派の女優さんと三越劇場ってピンとこなかったが、
水谷八重子・ 三田村邦彦・ 波乃久里子も出演でなかなか見応えが有りそうで楽しみだった。

どうしてこの作品の人気が連綿と続くのか分からないでもない。
紫式部 源氏物語の中にも嫁姑の確執が出て来る位だから、この問題は人間生活の中で切っても切れない身近かな難題だからかもしれない。

それに江戸時代中期のまだ確たる医学が形となっていない頃、麻酔薬の研究に没頭し現代の医学にも繋がっている所が興味の持てる見どころかもしれない。

私は、若い頃テレビの昼間のドラマで観たり、ハードカバーで読んだりして娯楽の様な気分で読み流していたが、まさかこの歳になって再び出会うとは思っても居なかった。

友達は池内淳子さんが母親の役を見事に演じた事が(嫁との確執の表情)今でも脳裏を離れないと言っていた。江戸時代中期の見知らぬ医学界の事を有吉佐和子さんの、正確な検証、時代考証で書かれた物に説得力が有る。

半世紀以上も演じられているのが、忠臣蔵の様に後世にも伝えられるものだろうか?

申し訳ない事だか、この観劇券も、頂き物で友達を誘い日本橋三越へ出かけた。
何だか不思議と、続く時は続く物で・・・・

友達も「観劇なら喜んで」と付き合ってくれるので助かる。何だか今週は思いがけない友人からの頂き物で、夢中でで楽しんで一週間を終えた感じ。
こんな事は滅多にない事だが、有難く喜んで、楽しませて頂く事が結果、先方への感謝の気持ちに繋がると思っている次第。感謝~~感謝。

私の生活では観劇など、とても贅沢な娯楽だが、それでもやっぱりライブで観られる物は、心に沁み入る心地良さが有る。