セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

サヌちゃんと・・・

2016-11-16 | セカンドライフ
 何故か胸が一杯で、涙が出そう。秋の夜長で感傷的になっているのだろうか…❓近年に味わっていない感覚。昨日より少し気温が下がったけれど、アミーズ畑の作業が出来ないわけでもない。予定通り草も取れた。今日はサヌちゃんママと日本語の勉強の予定だ。16:00過ぎが都合がいいと言うのでゆっくり作業をして自宅に寄り4階に上がって行った。
私の顔を見ると果たして飛び跳ねて喜んだサヌちゃん。何とチューリップの歌を歌った。言葉は♪咲いた咲いた~が聞き取れた。メロディーは2歳にもなっていないのに正確な、音符を並べた様に歌っていた。この年齢になると一週間前の事しっかり記憶出来て忘れないのだと驚いた。私は驚愕と言う驚きだった。きっと毎日ママと歌っていたのね。ママは「さいたさいた」って何の意味か聞いて来た。咲いた咲いたと辞書を引いても出て来なかったのだと思う。でもしっかり歌は正確に覚えていた。私が嬉しそうに拍手をするので、サヌちゃんは何度でも歌う。ママも日本の子供の歌を覚えて嬉しそうだった。意味を手話で教えて上げると「う~ん分かった」と英語で「咲く」と言う。真面目に調べても咲くと調べないと出て来なかったのかも。
歌と日本語と一緒と言うのも覚え易く、分かり易いと思う。

そして時間が来て、帰ろうかと思って伝えると、「アミーさんは、何時も何を食べているの?」と聞いて来た。多くの日本人の食べる日本食よ、と答えると「日本の食事が好きです、教えて下さい」と。何だか切なくなった。冷蔵庫を開けて「こんな物が有ります」と見せて呉れた。日本で頑張りたいんだな~と切なく伝わって来た。私の料理なんて、お砂糖何mg、スプーンすり切り一杯、なんて物じゃなく、何でもアバウトなので教えるなんて出来ないし…本当はお断りしようかと思ったけど、余りにも冷たいじゃないと思い直した。おにぎりが好きだと言うので、先ずおにぎりから~と快諾した顔を見せた。彼女の笑顔が忘れられない。英語で「日本の家庭料理は決まりが無いのでそれぞれ違うのよ」と調べて伝える事にしよう。
 私が結婚した時、何も出来なく周りの皆さんが、お赤飯から全部面倒を見て呉れたのだった。手取り足取りで。今サヌちゃんママに出会ってから、日本食を作りたいと言われてズキーンと昔の事が甦った。何でもいい、誠意を持って接して上げよう。これを機会に昔お世話になった人達にお返しをする気持ちで。3時間も経っているのに涙がこぼれそう。切ない気持ち。
      
トラデスカンティア・シラモンタナ