セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

うるおい塾 朗読講座 ⑨

2016-11-22 | セカンドライフ
講師の用意された、詩二編は誰でも耳にし馴染みの有る作品だった。簡単か❓と思い始めてみると、此れがなかなか手強かった。全員終えてから九州出身の男性と、広島出身の女性が指名され、その地方の読み方で読んだ。方言と言うのはなかなか味わいが有って良い物だね。
その後、朗読で有名な長岡輝子さんの作品を聞いた。長岡さんは岩手県のご出身で、其の儘 生活の中の言葉で心に沁みる朗読に全員うっとり聞き入った。私自身、ライブで10年程前?にホールで楽しんだ。静かだけれど力強く、心の中に入って落ち着く、しかも感情も表現されている。感動でした。
    宮澤賢治 
  雨ニモマケズ  風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
   丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ
 イツモシヅカニワラッテヰル

 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ 小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ
クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ


二作目はこれ又良く聞いた事のある作品 
 金子みすず [1903-1929] の詩。
  わたしと小鳥と鈴と
わたしが両手をひろげても お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように 地面(じべた)をはやくは走れない。
 わたしがからだをゆすっても きれいな音はでないけど、
 あの鳴るすずはわたしのように  たくさんのうたは知らないよ。
 すずと、小鳥と、それからわたし みんなちがって、みんないい


 子供達が前に座って聴いている情景を思い読むように、と。
大きい物 小さい物 力の強い者 力の弱い者
有名な者 無名な者 有用な者 無用な者
見える者 見えない者
 みんな違って良い それぞれの個性を大切に 
心を込めて朗読しました。

9回目なのに、20名の皆さんどなたも素晴らしくお上手でした。
有意義な朗読の時間が持てて幸いでした。