はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">ラッセル・スクエア。</font>

2005-07-07 22:44:13 | さもないこと
昨年英国に滞在したときの宿がラッセル・スクエア駅のすぐそばでした。
知っている風景があのようなニュースに登場してしまうことに空恐ろしさを感じるとともに驚きを禁じ得ません。
少しでも被害の少ないことを祈ります。



<font size="-3">「ちくま」7月号。</font>

2005-07-07 22:37:05 | 日記・エッセイ・コラム
筑摩書房の広報誌「ちくま」の7月号を読みました。
今号で印象に残ったのはいずれも連載。
斉藤環氏の「家族の痕跡」、茂木健一郎氏の「思考の補助線」、岸本佐知子氏の「ネにもつタイプ」この3作でした。
特に茂木健一郎氏の「思考の補助線」には、先月号同様静かな感動を覚えました。
我々の日常は曖昧さに満ちており、自然科学的には「不正確だ」と批難されることも多くあります。
科学者はその不正確性を排し、客観的で数理的な厳密性で我々自身の脳を調べようとしてきました。
その結果、脳の働きは、究極的には数理的に記述できる「厳密な」ものであることがわかってきたといいます。
ところが、その「厳密な」はずの脳から日常の「曖昧さ」が生み出されているのが事実です。
人間のもつ「曖昧さ」と数理的な「厳密性」は一見相反するもののようだけれど、厳密な数理的反応として記述ができるような「厳密なしくみ」で働いているはずの脳が我々の意識のような曖昧さを生み出すこと、このしくみこそが人間の意識を解明する鍵を握るのではないか・・・という氏の示唆には大きく頷いてしまいました。
茂木健一郎氏、まったくもって目が離せません。



<font size="-3">「考える人」13号。</font>

2005-07-07 22:06:00 | 佐藤雅彦
新潮社から出版されている季刊「考える人」の13号(2005年夏号)を購入しました。
特集は「『心と脳』をおさらいする」。
私が最近注目している脳科学者、茂木健一郎氏の寄稿「私たちの心は美しい」(p22-27)、「茂木健一郎氏への10の質問」(p28-31)、「茂木健一郎 ケンブリッジ、オックスフォード巡礼」(p36-60)に加え、佐藤雅彦氏へのインタビュー記事「脳とタスク・アニメーション」(p63-66)など、私にとっては盛りだくさんの内容でした。
殊に、佐藤雅彦氏のインタビューでは、NHK教育で1月に放映された「『考え方』が動きだす~佐藤雅彦研究室のアニメーション・スタディ~」でも話題にのぼったタスク・アニメーションについて、より詳細な内容が語られており、たいへん興味深い記事になっています。
人間の知覚や意識、認識方法について興味のある向きにはオススメです。



<font size="-3">「週間文春」7月7日号。</font>

2005-07-07 21:36:17 | 京極夏彦
「週間文春」の7月7日号(第47巻26号)を購入しました。
目当ては京極夏彦氏と阿川佐和子氏の対談。
「阿川佐和子のこの人に会いたい」というコーナー(p150-154)で京極夏彦氏がゲスト出演しています。
それにしても京極氏、よく喋る喋る。
話題は学生時代の話からデビュー当時の話、そして「姑獲鳥の夏」の映画化についての話、嫌いなものの話まで、多種多様。毎度ながらの流暢な屁理屈で、不思議と耳に心地よい毒舌を披露しておられます。
随所でニヤリとすること請け合い。
京極堂の屁理屈好きにはおすすめの対談です(笑)。