はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">地震再考。</font>

2005-07-24 22:49:01 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の東京における地震の報道を見て、2年前の宮城県北部連続地震のことを思いだしました。
2年前の地震では震度6クラスの揺れが1日のあいだに3回続いたわけです。
実際、一部の地域では甚大な家屋被害が発生しました。
我が家でもテレビが転落、PCも落下、食器が軒並み割れ、台所の流し台が動き、しまいには本棚が倒壊して腰まで本の海になった、という苦い(でも、笑ってしまうほどに見事な光景でした。思わず記念写真を撮ってしまったほど。)経験があります。
地割れ、山崩れ、電柱倒壊などがあったのも事実です。
しかし、あれだけ大きな揺れがありながら、二次的な被害が波及することはほとんどありませんでした。
今回の東京の地震報道を見ていると、揺れそのものの被害ではなくむしろ都市機能に附随する二次的被害が大きいことがうかがえます。
地震という災害の被害を測る上で、震度と同等、いやむしろそれ以上に重要なのは場所と人口密度なのではないか、そう痛感した昨日でした。
震源に近い地震の場合、独特の地鳴りとともにやってくる余震はとても嫌なものです。
東京近郊にお住まいの方々の被害が少ないこと、余震が少ないことを祈ります。


そういえば、2年前の地震のときに発見したのが有事におけるネットの強さです。
電話が有線も携帯も不通状態にあるなか、Air'Hを介したメール通信・チャット等がいとも簡単に成り立ったのが印象的でした。
緊急時のインターネット利用は想像以上に有用な可能性を秘めているのかもしれません。