「日本はもうダメだ」という悲観論を捨てよう!
:230419情報
メディア報道の根底には、「日本はもうダメだ」「日本はもう終わりだ」と悲観論がいつも漂っています。また、これを受けて識者と言われる人が、嬉しそうに悲観論を並べ立てます。自虐趣味がおありのようですね。
そんな彼らに対して「終わってるのは日本じゃなくて、あなたなんじゃない?」という鋭い指摘もあります。要は、現状の生活に不満のある人たちにとって、それが自分の思いと行動が今日の自分の環境を作り出していることには目をつぶって、国家や社会に責任転嫁することでうっぷんを晴らそうとしているのではないでしょうか。メディアや政党のプロパガンダに影響されすぎの人たちだろうと思います。
今回は、ソ連に留学中、ソ連崩壊を目の当たりにした外交専門家にとって、現状の日本がどう見えるのか、お伝えしていただこうと思います。
私がモスクワから日本に戻ってきて、5年目になります。日本は、自然が美しく、人は親切で礼儀正しく誠実です。
私は最近、大阪城、清水寺、伏見稲荷大社、東大寺などを訪れました。満開の桜を見て、「日本人で幸せだ」と感じました。
そう、私は、日本に戻ってきて幸せです。しかし、日本全体を見ると、「悲観的見方」がスタンダードになっているように思います。たとえば、「少子化問題を解決するのは不可能だ。日本の人口は減少し、衰退していくのは不可避だ」
こういう説が、「絶対的真実」として信じられています。しかし、世界に目を向ければ、出生率を政策で増やすことに成功した例はあります。私が28年住んでいたロシアは、1999年時点で出生率1.17でした。それを、「母親資本」という制度を導入することで、2015年には1.78まで増やすことに成功しています。
詳しくは、『「母親資本」とは?』をご一読ください。
出生率1.78でも人口は減っていきます。しかし、出生率1.17と1.78では、減り方のスピードが全然違うでしょう。ロシアの他にも、フランス、イスラエル、スウェーデンなど、政策で出生率を増やせた例はあります。だから「衰退は不可避」とか、簡単に発言し、国民から希望を奪わないで欲しいです。
ちなみに日本にも、政策で出生率をなんと2.95まで上げることに成功した町が存在します。岡山県の奈義町です。この町については、『岡山にある「奇跡の町」の少子化対策』をご一読ください。
たいていの問題には解決策があるということです。そして、一番簡単なのは、すでにその問題を解決している人、会社、国の例を参考にすること。これは、全然恥ずかしいことではなく、むしろ必要なことです。
江戸幕府は、200年以上続く平和な時代を築きました。当時の日本は、教育水準が高く、識字率は世界一だったといいます。
しかし1853年にアメリカの黒船が来た時、日本と欧米には、 軍事力、技術力で大きな差が開いていました。このままでは、ほとんどのアジアの国がそうであったように、欧米列強の植民地にされてしまう。危機感を持った明治の指導者たちは、貪欲に欧米の仕組みを学び、どんどん真似していったのです。
内閣制度を作り、憲法を発布し、国会を開いた。結果、日本は急速に強くなり、日清戦争、日露戦争、第1次大戦に勝利して、「世界5大国」の1国になりました。
問題には、たいてい解決策があるということ。世界を見渡せば、しばしばその問題を解決している人や国があるということ。その方法を真似れば、たいていの問題は解決できるということ。
もちろん、すべての問題が解決できるわけではないでしょう。しかし、解決策を考える前から、「衰退は不可避」などと 安易に言わないで欲しいのです。
私たちは、未来を悲観せず、よりよい日本を創っていきましょう。
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