きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

父とお墓参りに

2015-09-11 20:47:03 | 田舎日記
1日に田舎に帰ってから、鬱陶しい雨ばかりの日が続いて居た。
雨が降らなかったのは、僅か2日だけだった気がする。

今日は、そんな憂さ晴らしをする様な、素晴らしい秋晴れの、
雲1つ無い青空になった。

久し振りに、洗濯物が陽の下に広げて干せた。

シーツも洗い、布団も干した。
少し肌寒くなったので、毛布も出して
竿に干せるだけ、陽の下に並べて干した。

明るい陽射しは、
ずっと重苦しかった身体や心を、
これ以上の特効薬はないと思われる程、
軽やかにしてくれた。

昼前に、自転車で買い物に出掛けた。

力いっぱいペダルを漕ぐと、汗が滲んでくる程、気温は上がって来たが、
自転車で切って走る空気は、やぱり秋!
少し水分を帯びた様に、ヒンヤリと水々しかった。

遠回りしたくなるほど、心はウキウキして来る。

スーパーでは、足りない食料品を買いたし、
シキビと小菊の束を、1束づつ買った。

昼食を済ませ、夕食の下ごしらえを終えると、

午前中に買って置いた、シキビと小菊の束をほどき、
均等に小菊を混ぜて、2束に作り直した。

墓参りの道具の入ったバックと、
お供えのお菓子も少し用意して、準備は完了!

TVの前で、居眠りをしている父に
「今日はお天気も良いから、お墓に行ってみる?」と声をかけて見た。
体調も良いのか、
「うん!」と頷き、椅子から立ち上がり、身支度を始めた。

最近ほとんど乗る機会も少なくなった、電動三輪バイクに父が乗り、
私は自転車で家を出た。

人が歩く速度しか走らない電動三輪バイクは、私がゆっくり自転車を走らせても、
すぐに距離が離れていく。
気になり、振り返っては父を確認しながら走った。
自転車で、5~6分のところに母のお墓は有る。

毎月、妹と交代で2回掃除と墓参りに来る。
夏は、暑さを避け陽の上がる前の早朝に、
冬は、吹きさらしの寒い中、掃除をする。

今日は、お天気も良いので念入りに掃除をして、
新しい花を生け、お線香を立てた。
白い煙がゆっくりと流れて行く。

お墓の前で、お願いごとをしてはいけないと、TVの常識番組で言っていたけど…

私はいつも、父の健康と世話をさせてもらう私達の健康と
子供や孫の健康まで、
母にお願いして手を合わせている。
私が欲張りなのは、母も承知のこと…

「出来るうちは、してやる」が、母の口癖だったなぁ~

お墓に無言で手を合わせる父は、
母に何を、お願いしていたのだろうか?
父は「帰るでよ」と、最後に母に声をかけて、そこを離れた。

お穏やかで、平凡な普通の日…
それが、幸せに思える1日が、夕暮れと共に過ぎて行った…
















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