1日に田舎に帰ってから、鬱陶しい雨ばかりの日が続いて居た。
雨が降らなかったのは、僅か2日だけだった気がする。
今日は、そんな憂さ晴らしをする様な、素晴らしい秋晴れの、
雲1つ無い青空になった。
久し振りに、洗濯物が陽の下に広げて干せた。
シーツも洗い、布団も干した。
少し肌寒くなったので、毛布も出して
竿に干せるだけ、陽の下に並べて干した。
明るい陽射しは、
ずっと重苦しかった身体や心を、
これ以上の特効薬はないと思われる程、
軽やかにしてくれた。
昼前に、自転車で買い物に出掛けた。
力いっぱいペダルを漕ぐと、汗が滲んでくる程、気温は上がって来たが、
自転車で切って走る空気は、やぱり秋!
少し水分を帯びた様に、ヒンヤリと水々しかった。
遠回りしたくなるほど、心はウキウキして来る。
スーパーでは、足りない食料品を買いたし、
シキビと小菊の束を、1束づつ買った。
昼食を済ませ、夕食の下ごしらえを終えると、
午前中に買って置いた、シキビと小菊の束をほどき、
均等に小菊を混ぜて、2束に作り直した。
墓参りの道具の入ったバックと、
お供えのお菓子も少し用意して、準備は完了!
TVの前で、居眠りをしている父に
「今日はお天気も良いから、お墓に行ってみる?」と声をかけて見た。
体調も良いのか、
「うん!」と頷き、椅子から立ち上がり、身支度を始めた。
最近ほとんど乗る機会も少なくなった、電動三輪バイクに父が乗り、
私は自転車で家を出た。
人が歩く速度しか走らない電動三輪バイクは、私がゆっくり自転車を走らせても、
すぐに距離が離れていく。
気になり、振り返っては父を確認しながら走った。
自転車で、5~6分のところに母のお墓は有る。
毎月、妹と交代で2回掃除と墓参りに来る。
夏は、暑さを避け陽の上がる前の早朝に、
冬は、吹きさらしの寒い中、掃除をする。
今日は、お天気も良いので念入りに掃除をして、
新しい花を生け、お線香を立てた。
白い煙がゆっくりと流れて行く。
お墓の前で、お願いごとをしてはいけないと、TVの常識番組で言っていたけど…
私はいつも、父の健康と世話をさせてもらう私達の健康と
子供や孫の健康まで、
母にお願いして手を合わせている。
私が欲張りなのは、母も承知のこと…
「出来るうちは、してやる」が、母の口癖だったなぁ~
お墓に無言で手を合わせる父は、
母に何を、お願いしていたのだろうか?
父は「帰るでよ」と、最後に母に声をかけて、そこを離れた。
お穏やかで、平凡な普通の日…
それが、幸せに思える1日が、夕暮れと共に過ぎて行った…
雨が降らなかったのは、僅か2日だけだった気がする。
今日は、そんな憂さ晴らしをする様な、素晴らしい秋晴れの、
雲1つ無い青空になった。
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久し振りに、洗濯物が陽の下に広げて干せた。
シーツも洗い、布団も干した。
少し肌寒くなったので、毛布も出して
竿に干せるだけ、陽の下に並べて干した。
明るい陽射しは、
ずっと重苦しかった身体や心を、
これ以上の特効薬はないと思われる程、
軽やかにしてくれた。
昼前に、自転車で買い物に出掛けた。
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力いっぱいペダルを漕ぐと、汗が滲んでくる程、気温は上がって来たが、
自転車で切って走る空気は、やぱり秋!
少し水分を帯びた様に、ヒンヤリと水々しかった。
遠回りしたくなるほど、心はウキウキして来る。
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スーパーでは、足りない食料品を買いたし、
シキビと小菊の束を、1束づつ買った。
昼食を済ませ、夕食の下ごしらえを終えると、
午前中に買って置いた、シキビと小菊の束をほどき、
均等に小菊を混ぜて、2束に作り直した。
墓参りの道具の入ったバックと、
お供えのお菓子も少し用意して、準備は完了!
TVの前で、居眠りをしている父に
「今日はお天気も良いから、お墓に行ってみる?」と声をかけて見た。
体調も良いのか、
「うん!」と頷き、椅子から立ち上がり、身支度を始めた。
最近ほとんど乗る機会も少なくなった、電動三輪バイクに父が乗り、
私は自転車で家を出た。
人が歩く速度しか走らない電動三輪バイクは、私がゆっくり自転車を走らせても、
すぐに距離が離れていく。
気になり、振り返っては父を確認しながら走った。
自転車で、5~6分のところに母のお墓は有る。
毎月、妹と交代で2回掃除と墓参りに来る。
夏は、暑さを避け陽の上がる前の早朝に、
冬は、吹きさらしの寒い中、掃除をする。
今日は、お天気も良いので念入りに掃除をして、
新しい花を生け、お線香を立てた。
白い煙がゆっくりと流れて行く。
お墓の前で、お願いごとをしてはいけないと、TVの常識番組で言っていたけど…
私はいつも、父の健康と世話をさせてもらう私達の健康と
子供や孫の健康まで、
母にお願いして手を合わせている。
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私が欲張りなのは、母も承知のこと…
「出来るうちは、してやる」が、母の口癖だったなぁ~
お墓に無言で手を合わせる父は、
母に何を、お願いしていたのだろうか?
父は「帰るでよ」と、最後に母に声をかけて、そこを離れた。
お穏やかで、平凡な普通の日…
それが、幸せに思える1日が、夕暮れと共に過ぎて行った…
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