goo blog サービス終了のお知らせ 

きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

美人画を彫るNO9

2016-10-20 23:01:52 | 木彫り
8️⃣サンドペーパーをかける。

サンドペーパーは、荒目 80番、中目120番、細目240番の3種類を使う。

最初に、板の側面、縦横4箇所に、荒目80番で磨く。
特に板の上下は、木目に直角に切ってあるので、よく磨いておく。

板の表の楕円の枠
内側を⒈3㎝彫り下げているが、
枠の内側の断面が彫刻刀では綺麗に彫りきれないので、
そこを、80番のサンドペーパーで、削るような感覚で磨く。

次に、中目120番で、80番で磨いた上を、さらに磨く。
(荒目で磨くと、木に細い傷が付いているので、120番で磨く必要がある)

下絵の背景の部分も、120番で磨いておく。
彫刻刀の彫り跡を消し、表面が平らになるように、磨く。

次に、240番で女性を磨く。
特に、顔や手は、彫刻刀の削り跡が残らないようする。

サンドペーパーを細かく切って、それを折りたたんで、
細い隙間を磨く

随分、削りカスが出るので、
エプロンとマスクと帽子は必要
もちろん、戸外で作業をすること。

それでも、顔はザラザラ、目はショボショボ
クシャミは出るし、喉はイガイガ…
結構大変な作業だが、
ここを手抜きすると、ニスを塗った後で後悔することになる。


最後に、240番のサンドペーパーで、全体を磨き、
磨きは終了

明日は、着色






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美人画を彫るNO8

2016-10-20 00:00:29 | 木彫り
7️⃣顔を彫る

いよいよ顔を彫ります。
面長な顔に、細くて長い鼻、小さな目、おちょぼ口が
江戸時代の美人の顔なんでしょうね。

最初に、彫りの目安になる線を引いておく。

眉、目、鼻筋、鼻の下、口に目安の線を入れる。


鼻の下に印刀で切り込みを入れ、彫り下げる。
ここで鼻の高さが決まる。


鼻の横から眉にかけて引いた線を目安に、
浅9丸刀の丸みを生かし、下から上に眉のカーブに沿って彫る。

この時消えた下絵の線はすぐに書き直しておく。


上唇の下に印刀を入れ、1段彫り下げる。
次に、下唇の下に印刀を入れ、1段彫り下げる。

鼻、上唇、下唇、顎と高さが1段づつ下がってくる。


頬とおでこの髪の生え際を彫り下げ、整える。
目は彫り下げず、頬より高くなっている。



小さなおちょぼ口が彫れた。


目は、下瞼のキワに沿うよう3丸刀で彫る。

上瞼に切り込みを入れ、印刀の先で瞼の下を少し彫り下げる
次に下瞼に印刀で切り込みを入れ、瞼のキワを
目の内側から、少し彫り下げる。
黒目を鉛筆で書き、印刀で黒目の周りを彫り下げる。

すごく小さくて細い作業。
慎重に丁寧に…。


全体が彫れた。
あとは細い修正をしながら、最後の彫りを進めていく。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする