goo blog サービス終了のお知らせ 

きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

美人画を彫るNO11 完成!

2016-10-22 19:53:23 | 木彫り
🔟彩色と仕上げニス

ずいぶん悩んだが、
色数は極力少なく、淡く塗ることにした。
いつも、色で迷ってしまう。

絵の具は、トールペイント用のアクリル絵の具を使っている。

彩色が終わったら、仕上げニス
最後の工程になった。

透明ニス 2:薄め液 1 の割合で混ぜ合わせ、
側面と裏を塗る。
木目に沿って、ハケで塗るが、ハケに付け過ぎないように、
容器の縁で余分な液をしごきながら塗る

裏が乾いてから、表を塗る。
ニスが垂れないように付け過ぎに気をつけて、塗り残しが無いように
丁寧に塗る。

そのまま1晩乾かす。

翌日、2回目のニス塗り
つや消しニス 2:薄め液 1 の割合で混ぜ、
1回目のニス塗り同様に、丁寧に塗る。

4〜5時間(冬場)乾かして、
同じように3回目のニスを塗って、完成させる。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美人画を彫るNO10

2016-10-21 19:09:13 | 木彫り
9️⃣黄との粉を塗る

黄との粉 50gに、熱湯 100CCを加えて、よく溶かす。

黄との粉は、赤との粉に比べて粒子が大きいので、
よく混ぜた後、1時間ほどねかせておく。

1時間後に、膠液をとの粉液の1割、
ここでは10CC加えて、再びよく混ぜる。

板の側面から、との粉をハケで塗り、布で刷り込む。
板の表にも、との粉を塗る。
彫りの隙間などに、塗り残しがない様に確認しながら塗り、
布で擦り込む。

全体に、もう1回同じことを繰り返すが、
板の側面は多めに擦り込む。

半乾きの状態で、表面のとの粉を歯ブラシで擦りとる。
彫りの溝に溜まったとの粉は、楊枝で掻き出してとる。


顔などは、傷つけない様に綿棒を使って、優しく取り除く。

十分乾燥したら、歯ブラシで表面の余分なとの粉を擦りとるのだが、
凄い土埃
作業をする場所も、着る服も気をつけて!

擦っても擦っても、土埃が出てくるが、
余り力を入れすぎると、彫りが欠けるので優しく。

表面がツルツルになったら、乾いたタオルで拭いて、

これで塗りの下準備は完了。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美人画を彫るNO9

2016-10-20 23:01:52 | 木彫り
8️⃣サンドペーパーをかける。

サンドペーパーは、荒目 80番、中目120番、細目240番の3種類を使う。

最初に、板の側面、縦横4箇所に、荒目80番で磨く。
特に板の上下は、木目に直角に切ってあるので、よく磨いておく。

板の表の楕円の枠
内側を⒈3㎝彫り下げているが、
枠の内側の断面が彫刻刀では綺麗に彫りきれないので、
そこを、80番のサンドペーパーで、削るような感覚で磨く。

次に、中目120番で、80番で磨いた上を、さらに磨く。
(荒目で磨くと、木に細い傷が付いているので、120番で磨く必要がある)

下絵の背景の部分も、120番で磨いておく。
彫刻刀の彫り跡を消し、表面が平らになるように、磨く。

次に、240番で女性を磨く。
特に、顔や手は、彫刻刀の削り跡が残らないようする。

サンドペーパーを細かく切って、それを折りたたんで、
細い隙間を磨く

随分、削りカスが出るので、
エプロンとマスクと帽子は必要
もちろん、戸外で作業をすること。

それでも、顔はザラザラ、目はショボショボ
クシャミは出るし、喉はイガイガ…
結構大変な作業だが、
ここを手抜きすると、ニスを塗った後で後悔することになる。


最後に、240番のサンドペーパーで、全体を磨き、
磨きは終了

明日は、着色






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美人画を彫るNO8

2016-10-20 00:00:29 | 木彫り
7️⃣顔を彫る

いよいよ顔を彫ります。
面長な顔に、細くて長い鼻、小さな目、おちょぼ口が
江戸時代の美人の顔なんでしょうね。

最初に、彫りの目安になる線を引いておく。

眉、目、鼻筋、鼻の下、口に目安の線を入れる。


鼻の下に印刀で切り込みを入れ、彫り下げる。
ここで鼻の高さが決まる。


鼻の横から眉にかけて引いた線を目安に、
浅9丸刀の丸みを生かし、下から上に眉のカーブに沿って彫る。

この時消えた下絵の線はすぐに書き直しておく。


上唇の下に印刀を入れ、1段彫り下げる。
次に、下唇の下に印刀を入れ、1段彫り下げる。

鼻、上唇、下唇、顎と高さが1段づつ下がってくる。


頬とおでこの髪の生え際を彫り下げ、整える。
目は彫り下げず、頬より高くなっている。



小さなおちょぼ口が彫れた。


目は、下瞼のキワに沿うよう3丸刀で彫る。

上瞼に切り込みを入れ、印刀の先で瞼の下を少し彫り下げる
次に下瞼に印刀で切り込みを入れ、瞼のキワを
目の内側から、少し彫り下げる。
黒目を鉛筆で書き、印刀で黒目の周りを彫り下げる。

すごく小さくて細い作業。
慎重に丁寧に…。


全体が彫れた。
あとは細い修正をしながら、最後の彫りを進めていく。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美人画を彫るNO7

2016-10-19 08:29:24 | 木彫り
6️⃣着物を彫る

細い指や小さな顔に比べて、体はふっくらと丸い。

遠距離感の無い平面的で、簡素化された線なので、
どこが下がって、どこが上なのかよくわからなくて、
迷いながら彫った。

見直すたびに、ここはこうだろうと思っていたことが、
違うように見えてきたりもする。

大方は想像で彫った。

最初の段階で、奥と手前と、その中間と、
3段階に高さを荒彫りしていたので、
ここでは細かく掘り進めていく。

袖のドレープは、浅丸刀や印刀、三角刀で彫る。
ドレープの大きさで、使う丸刀や浅丸刀の大きさを変える。

襟の重なりや袖口の重なりも段差をつけて、印刀や平刀で彫り、
重なりの多いところの木端は、綺麗に印刀や平刀で、削って置く。

帯も、ヒダを寄せながら、丸刀や三角刀で彫る。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする