あきまさブログ

日々平安なれ

オール・イン

2014-08-19 | 日記
今日も晴れて暑い日でした。
仙台ではコオロギが鳴いていますか?
何だか頭の回転が良くなりそうな気がします。
こちらは暑くて、頭が日曜日ですから。
しかし、お遍路さんの番組が始まっているのを察知していたとは驚きです。
好きこそものの上手なれ、あれー、使い方が間違いですね。

天野貴元「オール・イン 実録奨励会三段リーグ」読了。
昨日日本橋の図書館に行って予約していたのが手に入りましたから取りに行ってきました。
実は行きの電車では新田次郎の「歳時記」を読んでいました。
そして、図書館で最後まで読み終えたんです。
エッセイをまとめたものですから読み易いんですね。
それで帰りの電車の中で「オール・イン」を読み始めたんです。
ご承知かと思いますが、私は将棋は指せませんが将棋の話や棋士は好きなんです。
囲碁よりも好きなんです。
それで私鉄に乗って、鈍行に乗って帰ろうとしました。
何と、駅を乗り過ごしてしまった。
あれー、この景色は下りる駅じゃなかろうかと思ったときは遅かりし。
こんなことしたのは記憶にないくらい前のこと。
読みかけた本が面白くてついつい乗り過ごしてしまったのでした。

将棋界のことを知らない人には何のことかと思いますが、
将棋の棋士は四段になって給料が出るんです。
三段までは手当が出ません。
奨励会というプロ棋士養成機関に入って試合するんです。
入ると言っても月に何回か同じ棋士の卵と対局するんです。
スタートは6級から、6級と言ってもプロの手前だからアマの5段程度のようです。
著者の天野さんは小学5年生で入会した。
その前に小学生名人戦で準優勝している。
これは羽生さんや渡辺さんも優勝しているもの。
6級からスタートして対局成績によって5級4級と昇級して初段から二段三段と上がっていくんです。
全国に将棋の天才少年が100人いたら、奨励会に合格するのは20人、そのうち三段に昇段できるのは4人、そして四段に上がれるのは二人位と言われている狭い門なのです。
強ければ自ずと結果は出る、との考えを持ち他の奨励会員をライバルとも考えずに修行した。
しかし、なんと中二で酒とたばこを覚え、パチンコ競馬マージャンにも手を出したのだ。
それではねー。
三段になるとリーグ戦を戦い、半年で18局対局して上位二名が四段になれる。
しかし天才の集まりなんだから勝つのはとても難しいものだ。
三段リーグには年齢制限があり、到頭それに掛かってしまった。
無念ながら退会したが、何と舌癌の発症、全摘手術となる。
面白くて一気に読めてしまう。
人の半生を面白くてというのは不謹慎かもしれないが面白い。
『オール・イン』というのはカジノ用語で、有り金すべてを勝負する大ばくちのことだそうです。
やってみたいと思いませんか?オール・イン!

昨日の道々でみつけた花。

葉っぱはスベスベ。



花弁の先はギザギザ。



種かな?