平成9年頃から、バッグ作りが始まった。
夏になると、街で竹のお買物かごを見かける。
同じ竹かごなら一閑張りが出来るだろうと、やってみた。
どうすれば貼りやすいか、どんな柄が似合うのか、試行錯誤が続いた。
一番の問題は持ち手だった。
ビニールの持ち手が付いているので、和紙で巻いてみたり、
布のヒモに変えてみたりしたが、どうも美しく出来ない。
いっそ市販の持ち手につけ替えてみたらと、
あれこれ試してなんとか今の形に落ち着いたが、
最初は底の鋲は不要かと思ったが、
使ってくれた女性がトイレに行ったときに、
濡れていた床にそのまま置くのがイヤで、
「アゴではさんでいて大変だった!」
という話を聞いて付けるようにした。
これも、取付の道具を自作するなどけっこう大変だった。
この底鋲は今でも好評だ。
やがて、これが今の一閑張りバッグのブームにつながっていった。
画像は最初に作られた頃のバッグの一つで、今も愛用されています。