平成10年頃、自分用に作ったバッグ。
雑巾で書いた墨文字の雪月花が印象的だった。
あじろ編みの竹の板を箱状に組み立てて、
男性が持っても違和感のないように角をたて、
平皮の持ち手とショルダーベルトもつけてみた。
これが意外と好評で、別に10個ほどを作ったが、
材料が手に入らなくなって、いまでは作れなくなってしまった。
いまも現役で活躍してくれている、愛着のある一品だ。
同時に、赤い椿のバッグが作られた。
淡い灰色で縁どりがされ、葉は緑色だった。
この椿のおかげで、一閑張りの創作にも自信が持てたし、
いつしか、赤い椿が私のトレードマークになった。