日常にバカンスを!

お台場に住むakkiitaner(アッキーターナー)のまったりな日常とぼやきっぷり、っぷり。

3月21日ーパレルモで一日満喫、バスで近郊の名所へ

2008年04月10日 | 健康 美容 旅行 エンターティメント 語学勉強

【モンレアーレにあるドゥオモの回廊式庭園】

パレルモには夜の7時過ぎに着いたので、
送迎車から見た町は町灯りの中で、
はっきりとしなかったものの、そこが想像以上に
大都会であることはすぐ認識できた。

ホテルはCristal Palace Hotelという
近代的なホテルを予約してあった。
Octopas travelで送迎もホテルもネットから頼んでおいた。
ネットでの利点はホテルの部屋の感じや位置が画面上
ではっきりと分かる点だ。

朝食をとって、まだ少し肌寒いパレルモの
町を歩きつつ、思いつきでバスに乗ることにした。
ホテルに近くにバス停があったのだ。
運良く、私たちの行きたかった「聖なる洞窟」へ行くバスが
たまたま停車していて、バスを待つことなく、そのまま乗って行けた。
バスは町を抜けて小高い山を上っていった。
眼下にはパレルモの町が広がっていたが、
私も娘をびっくりしたのが、
そのパレルモの町をうっすらと霧のようなスモックのような
雲のような、とにかく薄い膜がパレルモの空を覆っていたことだ。

私は「おー、さすがにマフィアの本拠地、
悪魔的にも灰色なベールが町を覆っているぞ!」と思っては
1人で納得するように腕を組んで見入っていた。

洞窟はひっそりとしていて、冷たかった。
どうやらそんなにも人気なスポットではないようだった。
それでも昔聖人がそこで祈りを捧げた場所である。
私はありがたく、そこで娘と洞窟の水にふれ、
体が浄化していくような感覚に満たされた。

そんな洞窟への探検は午前中で難なくこなせたので、
もう一カ所、駅前のバスから向かったのが、
写真(上)のドゥオモで有名なモンレアーレである。
【パレルモ駅前のバスターミナル109番に乗って、
Piazza Independenza下車し、389番に乗り換えて、
約30分でモンレアーレへ着く】


こちらモンレアーレはメジャーな観光スポットらしく、
若者たちのグループやら、中年夫婦の観光客やらと
いろんな人々がドゥオモの有名なキリストの
モザイク画を見に訪れていた。
聖堂内ならどの位置からでも
金色に輝くそのモザイク画のイエス・キリストと
目を合わすことが出来るようになっていた。
キリストの瞳はあくまでも慈愛に満ちていた。

ただ、さすがイタリア、丁度お昼頃に着いたら、
中休みでドゥオモは閉まっていた。午後3時くらいだったかなあ、
とにかくドゥオモが開くまで仕方ないから
モンレアーレの町をぶらぶらと
散策したり、昼食やお茶をとって過ごした。
(犬を連れたアメリカ人夫婦に話しかけられた。
娘の着ていたTシャツに興味を持ったらしい。
日本人に英語を教えた経験があるとのことで、
日本人は勤勉だと
しきりに褒めてくれた)

待ったかいがあって、
ドゥオモはイスラム文化とキリスト文化が見事に融合して、
何とも独特な雰囲気を醸し出し、素晴らしいものだった。
すっかり魅了されて、訪れることのできた幸せを実感できた。
娘もその圧倒的な異文化オーラを浴び、何故か上機嫌であった。
シシリアの空も少しずつ青みが増し、
陽気な顔を覗かせようとしていて、
つい昨日の寒かったアッシジが嘘だったかのように
夏の気配すら漂わせていた。

(ところで、余談だが、シシリアではバスの運転手に
乗客が話しかけるかと思うと、突然バスが止まって、
その話しかけていた乗客が降りていった。
何だか、とってものどかで優しい風景だった。
日本に帰って、東急バスの運転手に
「あの、バスを乗り間違えたので、次の信号で止まった時
降りたいのですが」、と申し出たら、
「規則ですからそれはできません」、とぴしゃりと
断られてしまった。
イタリア人は規則より人情だったのに、
シシリアでの風景を思い出しては溜息をついた)





コメント
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