福井は3年前に大雪に見舞われ、今年もそれに次ぐ大雪だった。福井だけではないが、それも、短時間に大量の雪が降った。そうなると、荒れた里山の、あちこちで大量の、特に杉の木などの大きな木でさえ折れたり、倒れている。
まあ、この週末の大雨注意は太平洋側だが、近年は日本海を台風が北上する時代だ。
台風など大量の雨が降ると、大量の土砂とともに砂防ダムを壊したり、乗り越えて流木の被害が多くなる。洪水の映像に流れる濁流が、橋桁にぶつかるとき、そんな流木が引っかかり橋を流す。
里山は、ほぼ放置されているところが多い。山に入る人が少なく、ごく一部をのぞいて、所有者が、山の土地境どころか、場所さえ知らないことがある。親が元気な間に、山に同行して、その場所を教える以外に道はないのだが、その継承がうまくいかない。
親にその気持ちがあっても、子供は成長して離れた街中で生活していたりすると、まるで関心を示さない。そのうちそのうち、と思っている間に、山は荒れるし、親がすぐ近くの山に入れないほど老化する。
山林の固定資産税は非常に安く、山の利用価値もほぼないので、たとえ書類上で相続を受けても、日頃の生活に無関係が現実。それが、二世代から三世代にわたって続きつつある。それが田畑などの農地でも、山林の後追いをしているのが現実で、国も地方自治体も「危機感」を感じているのは、間違いない。
間違いないけれど、なかなか、対策は進まない。所有権に制限が設けられるような時代にならない限り、難しいだろう。