びっくりというか、案の定というか、盛り土は建築廃材などの産業廃棄物。それでやっと、経済合理性の筋が通る。今後は、行政か業者か、責任論が渦巻くだろうけど、まあ、テレビのワイドショーが関心を示さなくなって、何年も経ってから、うやむやの間に結論らしきものが、世間に知られずに、出ることだろう。
その間、崩壊した自宅を抱えている被害者に、それも高齢者だと、修繕したり、建て直ししたりする資金の目処は立たないことになる。これから、二次被害が出る。踏んだり蹴ったり、というのは被害者によく起きる試練。さっさと家を捨てて、安アパートに（いや、資金力があれば高級住宅に）引っ越して、新しい生活を今すぐ始めた方が長生きできる。人生諦めが肝心。
日本列島は問題が多い。こんな土石流は、至る所で危険性がある。
わずかに増水している日野川支流。福井は大雨注意報が継続している。雨は強弱を繰り返して、降り続いている。
2021年7月6日（火曜日）：[ 23c/28c/90% 125-72(69) ]{getup0430} 曇り時々雨
いつもの暗い梅雨空の朝。細かな雨が降っているようで、路面はすっかり濡れている。夜半から今朝にかけて大雨予報だったが、雨音が聞こえるほどではない。昨日の朝は、風もあって荒れたお天気だったが、今朝は静かなものだ。
熱海市の土石流のニュースは土曜日から、衝撃映像を何度も見ていて、特に昨日になって、様々な映像とともに全貌が明らかになってきたので、目が離せないほどだった。昨日、はっきりしたのは、NHKの取材力が民放の取材力に比べて、遥かに「劣る」という事実だ。まるで話にならない。
フジテレビ系列だろうか、手に入れた映像も数多いし、情報量が豊富で、現場を走り回った取材力が目立った。民放が手に入れた映像が10本に比べて、NHKは1本か2本という体たらく。それも、ざっくり削り取られた土石流発祥場所を深さ10ｍなどと言っている。
熱海市の動きが非常に「鈍いなあ」と思ったら、まあ、土日のせいもあるけど、熱海市は人口3万6000人程度、世帯数で2万1000世帯。実に小さな町なのだ。それなら、仕方がない。お役人の数もパラパラ。緊急事態に慌てふためくしかないだろう。安否確認、行方不明などの実態が掴めないのも、無理はない。ましてや、別荘も多く、毎月の世帯数の移動も激しい。
目的も不明のまま、山上に「盛り土」を許可するのもあり得ーる？ 土建屋が目的もなく土を盛り上げるなど、経済活動行為ではありえない。しかも、ダンプで山の上に運んだのだ。手間も金もかかる。で、10年後に売った？ 買った方が木を植えた？
わずか、数百世帯もあるかどうかわからない場所の住人実態が、住民基本台帳しかつかめないというのも、なんとも近代国家のアメリカ並みだ。警察も役所も、こりゃ、日本がスパイ天国で、北朝鮮に好き放題拉致されても、何十年も「知りませんでした」で終わるわけだ。自由な国、それが日本だな、世界一。
さあて、雨の中、長靴に傘？ 朝の散歩？
