ディマシオ美術館は3年前に新冠の山奥に出来た(というか廃校を利用した)美術館です
今回初めて訪れました
http://www.dimaccio-museum.jp/
駐車場に入ると、後ろからついてくるワンちゃんが1匹。
とても人懐っこいのですが、実はこの美術館とは無関係とのことでした
ジェラール・ディマシオ氏は現在75歳になる幻想画家(だそう)です。自画像です
タペストリー
サロンでは200円でフリードリンクを楽しめます。
それから、ディマシオ氏の生い立ちとインタビューのビデオが上映されています。
実はそれが面白かったのです。
ピカソもそうですが有名な絵画の作家さんは既に亡くなっていることが多いです。
なので、どうしてそういう絵を書いたのかなかなかわかりません。
でも、ディマシオ氏は生きていて、彼の世界観や絵の意味を彼自身の言葉で聞くことができました。
彼の描く人物は例えば西暦2000年の人。
だけど、それを彼は10000年後から遡って見ている。
つまり、未来の人間を過去のものとして見ているのだそうです。
だから、彼の描く人物には時代を反映する髪の毛や衣類がないのだそうです。
また、彼は滅多に眼球を書かないようです。
それは、眼球だけが意思表示をするものではない、と考えるからだそう。
それと、絵に浮かぶ「かけら」。
それは絵を完成させるために欠かせないものなのだそうです。
彼が思い描く空想の世界と、絵を見る人がいる現実の世界とを分けている「かけら」なのです。
それから、彼の絵にはタイトルがありません。
それは見る人に余計な概念を抱かせないためとのことです。
ビデオを見て不思議な絵の謎が解けて、とてもスッキリしました
アトリエでの作業は毎日9-15時と決めており、それ以外は2時間ほどジョギングをするのだそうです。
それはレオナルドダヴィンチが、画家は自らの健康をきちんと管理しなければならないということを言っていたそうで、それに影響されたのでは?とのことです。
このように不思議な絵を描くディマシオ氏ですが、至ってノーマルな人物であるように思いました。
ちなみに、美術館となった廃校(旧太陽小学校)は大阪の不動産会社がネットオークションで落札し、その会社の所有する250点の絵画の一部を展示しているようです。