ドルフィンベルベット

高齢馬のケアと徒然日記

馬学講座2013その①

2014年01月10日 12時59分18秒 | 高齢馬のケア
遅くなりましたが昨年末の関東装蹄師会の馬学講座をまとめます
今回は「シマウマにはなぜ乗らないのか?」と「ヒトはなぜ馬に乗ったのか?」というテーマでした。

とその前に、「家畜」という言葉がでてきたのでウィキで調べてみると、「人間が利用するために飼育する動物をさす言葉」とあります。
うーん。その通り。切ない感じです

家畜(特に食糧になるための)条件は下記の通り
人間と食餌が重ならない
成長が早い
繁殖力が高い
気性が温順で捕まえてもパニックにならない
安定した社会集団を作る

およそ45Kg以上の草食動物に限られてくるし、148種ある哺乳類で家畜化できたのはたったの14種です。

例えば、コアラは好き嫌いがある(ユーカリしか食べない)とか、チーターは繁殖が難しいのだそうです。
気性面で言えば、シマウマは子供の頃から人間が世話をしてもある年齢になると野生の本能に目覚めて獰猛になるのだとか
さらに、1頭になるとパニックになってしまうのだそうです。
こういう理由でシマウマには乗らないのだそうですが、昔『レイシング・ストライプス』なんていう映画もありましたね 私は見ていませんけど。

人間が馬に乗るようになったのは「歯槽間縁に気付いたから」とのことです。
ハミが使えてコントロールができるから、乗り続けられているということでしょう。
ちなみに、牛の方が馬よりもはるかに運動能力が高いのだそうです。
さらに、昔の牛はとてもスリムで馬よりも走るのも速かったのだそうです。

蹄が2つある遇蹄目だから山岳でも湿地でもOK。
そこいくと、奇蹄目の馬は平坦なところでないと捻挫しやすいし、お椀型の蹄が吸盤になって湿地では肢が抜き辛いとか。
そのためか、奇蹄目の動物は馬の他にサイ(3本)、バク(前4本、後3本)とか数えるほどしかいなくて、殆どは遇蹄目なんだそうです。

ついでに、馬の肢の構造は爪先立っているように見えますが、それは重心を高くしてピッチを速く、そして距離を稼ぐことに繋がっています。
それは象も同じなのだそうです
でも、象は哺乳類で唯一駆歩ができないのだそうです。その体重で骨折してしまうんですって

話しを戻して、ではなぜ、牛に乗らないのか?
先日、plummamaさんのブログで牛を調教して障害飛んだりしているビデオを見ましたが、牛はも頚が短いので、頭を制しても動きを制することができないのだそうです。
そもそも運動能力が高いということで、ますます制御しにくいのかもしれません。

あぁ、メモを見るとたくさんの「ヘェ~」がありますね
結論から言うと宇馬の頚の長さはコントロールするのに絶妙なバランスなのだそうです。
その辺りは、馬の重心の話と併せてまた今度ご報告します。
コメント (6)
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