たむけやま
このたびは ぬさもとりあへず 手向山
もみぢのにしき 神のまにまに
詠んだ人・・・菅家(かんけ)
詠んだ人のきもち・・・こんどの旅では、ぬさも用意できませんでしたので
山の美しい紅葉を、神さま、かわりにお受け取りください。
ぬさ・・・布や紙で作った、神さまにおそなえするもの。幣帛(へいはく)。
手向山・・・旅のとちゅうにある山のこと。
山の道に神さま(道祖神 どうそじん)をまつってあるので
そこに幣帛をたむける(おそなえする)。