komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

子どもといっしょに百人一首 19

2015年04月20日 | 百人一首 青札

 

 

                      ちぎりおきし させもが露を いのちにて

                あはれ今年の 秋もいぬめり

 



 

 詠んだ人・・・藤原基俊(ふじわらのもととし)

 詠んだ人のきもち・・・約束してくださった、させも草にやどる露のような
            お言葉を、いのちと思い頼ってきましたが、
            ああ、今年の秋も過ぎていってしまうようです。



    ちぎりおきし・・・約束しておいた、という意味。
             ここでは、当時の大臣が基俊に約束したことをさす。

          (基俊は自分の息子を講師にしてくれるように大臣に頼んでいたが
          秋になってもしてもらえず、がっかりした)


    させも・・・させも草。ヨモギのこと。
          ここでは、大臣が「講師にさせよう」と言ってくれたという意味も
          こめている。