のき
ももしきや ふるき軒ばの しのぶにも
なほあまりある 昔なりけり
詠んだ人・・・順徳院(じゅんとくいん 第84代天皇)
詠んだ人のきもち・・・古くなってしまった宮中の、軒のはしにはえている
しのぶ草を見るにつけ、昔のことをしのんでも
しのびきれないなあ。
(宮中はすっかり古びてしまった。昔は栄えていたのに・・・)
ももしき・・・宮中のこと。
しのぶ・・・しのぶ草(シダの一種)。
ここでは、昔をしのぶ(なつかしく思い出す)意味もこめている。