よ
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ
あふさか
詠んだ人・・・清少納言(せいしょうなごん 女性
「枕草子(まくらのそうし)」というエッセイを書いた)
詠んだ人のきもち・・・夜であることをかくして、鳥の鳴きまねでだまそうと
しても、逢坂の関はけしてあなたを通しませんよ。
(私はけしてあなたに会いませんよ)
鳥・・・朝になったことをつげる鳥、にわとりのこと。
鳥のそらねをはかる・・・ここでは、中国に伝わる話をふまえている。
朝にならないと開かない関所を通るために
にわとりの鳴きまねをしたら
番人がだまされて関をあけた、という話。
逢坂の関・・・京都と滋賀のさかいにある関所。
ここでは、男女が会うという意味もこめている。