家建てる？

　私たちの地区では、現在、移住者を公募していてそのために空き家探しをしています。

　過疎化している地域です。空き家もたくさんあります。楽観視していたのですが、これが…。なかなか苦戦。

　意外と空き家のようでそうでない家が、多いのです。

　仏壇も物もそのままあり、年に１度お盆に親戚が集まるのだとか、施設に入っている家主のお葬式をしなければいけないから、人には貸せられないとか。でも、多分、そのうち管理しきれなくなるのは目に見えています。子供たちはそれぞれ別の場所に家を建てているわけですから、その家は必要ないし、取り壊す費用もないのです。

　週末のチラシを見ると住宅展示会などのチラシがたくさん入っています。家も消耗品の時代を迎えているようですが、使わなくなった家が、廃墟となって放置されるのはゴメンです。家を建てるのであれば、そこまで考えてもらいたいと思います。

　建築業界もそういった問題への社会的責任も負うべきと思います。どんどん、家を売って空き家を増やす今のやり方に疑問を覚えます。なぜなら、人口が凄い勢いで減少しているからです。にもかかわらず、どんどん家が建つんですから。

　家に無駄なお金を掛けなければ子供達を楽々大学に出すことも可能です。

　我が家は、結婚したときに二人のエリアを増築しただけです。そして、子供たちが巣立ったあとに不便な箇所から少しづつリフォームしていこうと思っています。借金は今はゼロ。

　家を新築した人たちは何と７５歳までのローンを組んでいるとか。これまたビックリです。これでは、一生に一度しか、家を構うことは出来ませんよね。

　リフォームは少しづつ行うので、その都度いろいろ考えることが出来るし、何より実際住みながら、改善を重ねるのでよりよくなるはずです。子供が小さい頃に家を建てるのと、自分たちが成熟した大人になってからとは、ずいぶん考えも変わります。７５歳になる前に家をリフォームしたくなるはずです。

　若い皆さん、どうですか家、建てる？