雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

地方はもっと自信を持て。

2019-02-25 07:18:45 | 日記
夕べ、沖縄の辺野古移設反対の県民投票で民意が示されました。
何かにつけて民意はどうなんだと言われての県民投票です。この結果を受けても投票率がどうだとか、賛成派の投票率が低かったからだとかいろいろいう人たちもいますが、この県民投票は民意を図ることが目的なのであるから単純にこの結果が沖縄の民意ととれば良いのでは?と思うのは私だけでしょうか。

ところで、私たちは、日頃から小さな地区で、仕事の他に地域の未来を考えながら地域作りという活動に参加しています。
自分の地域は行政に委ねるのではなく自分の力で作り上げて行こうという意志のある仲間たちと活動をしています。
そういった中で、時折感じるのは、昔は地域の年寄りたちがいろんなことに於いて保守的だったのに対し最近は、若者が保守的だなということを感じます。地域のことは、行政に任せておけばいい、自分たちは自分が楽しめることをするだけ。みたいな…。これは諦めなのでしょうか。

行政に対する要望も、行政の立場から考える人も多くいます。⁇
そんなこと言ったって、市はお金ないから無理だよね。出来ないよね。とかいうお利口な意見。

私たちのこういう忖度が地方を駄目にしているのかもしれないと思うようになりました。全て事なかれで不満があっても行政に対して民意を示さなければ行政も何も考えなくなってしまいます。

地方はこれでいいのか。

地方は不便でとても住みにくい。だから、田舎には住めない。それは仕方ない。

田舎に住む私たちは、都会の生活は全く別世界なのです。
電車通勤も別世界。大企業も別世界。高層マンションも別世界。
日本の地図を眺めていると日本と思われているそんな世界がある地域の面積って私が住んでいる市ぐらいしかない?狭っ!
日本に住む多くの人がそうでない地域に住んでいるというのにおかしいと思いませんか。

このままでいいのでしょうか。私たちはもっと地方から声を上げていかなければならないと思います。
そして、東京一極集中している不均衡な今の日本にNOを突きつける手段を考えていかなければなりません。



農業は生きる力をくれる。

2019-02-19 11:00:25 | 日記
食べられない農業を何故?

農業は私に生きる力をくれるんです。毎日、フルタイムで働いていた頃、農業だけの日々。両方経験してみて、どっちが楽しいかといえば間違いなく農業。
風を感じ、土の温度を感じ、植物のエネルギーを感じ、気象を気にし、日が昇ると目覚め、日が暮れると眠る…。人間の生き方の原点を感ぜずにはいられませんでした。

こんなに素晴らしい日々を時間を私たちは今まで感じることなく過ごしてきた、みんな、働いている方が真っ当と思っているかもしれないけれど、経済で世界が回るようになったのは人類の歴史からしても極極、最近のこと。人生の大半をビルの中で過ごすなんて馬鹿げていやしないでしょうか。

その頃は本気でそう思ってました。

今でも、そう思ってます。

でも、現代の社会では、生きていく上で最低限のお金が必要です。自分の道楽で子供の学費が払えないなんて言いたくありません。

子供が独り立ちするまでは、と再び仕事に戻りましたが、子供たちが独り立ちしたので仕事を少し減らして、再び土と戯れる生活を取り戻したいと思っています。

タネが届いてテンション上がってきます。


農業では食べられない、少しなら食べられる。

2019-02-15 11:14:31 | 日記
田舎暮らしするなら農業はすべきと思っています。が、農業では食べられないというのも事実でしょう。
私の住んでいるところで専業農家は数えるほどです。皆さん、お勤めの傍ら、先祖から受け継いだ田んぼを作っています。自家消費分の米や野菜を作っているのです。余剰の分は、地元JAなどに出荷しています。

正直、この地域で農業で食べていこういうのは難しいと思っています。

ですが、土と触れ合い、自然のなかで生きることの素晴らしさは田舎ならではだと思っています。都会で消費するだけの生活より、自分で作り上げる楽しみのある生活が出来るのは事実だと思います。

私も若い頃は、大好きな花を作ってガーデニングをして、雑誌に出てくるような庭で至福の時を過ごしたいと思っていました。
でも、実際、嫁ぎ先では、そんなこと、誰も理解せず、食えんものを植えてどうするんだと近所の年寄り衆にも言われ、お庭など夢のまた夢。田舎に住んでいるものさえもそうなんです。

でも、田舎に育っているからといって決しておしゃれな暮らし憧れてないわけではないです。私は、憧れています。

農業では食べられないといっても、少しは食べたいです。全然、食べられないわけでもない、農業をプラスαで考えられればいいなと思っています。

それにしても、暖冬と言いながらそこそこ雪に埋まってしまっている我が家周辺です。



雪国日本。

2019-02-11 07:36:27 | 日記
関東圏に雪がチラつくだけで、ニュースは騒がしく、私たちは正直、いい気味だ、もっと降れ降れ、と思っています。

そういうことって私の住む雪国ではごく日常のことです。冬は、ほぼ毎日、20センチ程度の積雪があります。寒波が来れば、一晩に50センチなんてザラです。
かつて、日本海側の地域を裏日本と呼んでいた時代がありました。ここで生まれ育った私は何故、裏と呼ばれるのか理解出来ませんでした。自分の住んでいる方が表でしょーと思っていたからです。

今、お隣、白馬村は海外からの観光客で凄いことになっています。
冬の白川郷もほとんどが外国人観光客です。

「日本の夏◯◯◯ーの夏」っていうCMありましたが、もしかして「日本の冬、雪国の冬」も凄い可能性を秘めているかもしれないですね。

雪国に生まれて良かったと思えるような日もそう遠くないかもしれません。

夕べは、地元有志で毎年開催されている根知谷にきらめくキャンドルロード2019でした。






ありえないことだけれど。

2019-02-06 07:04:29 | 日記
ここ数日のニュース。児童虐待。
大人が誰も10才の子供を救えなかったという事実。
DVに対して関わる大人達が対処出来なかったということ。
学校、教育委員会、児相。多くの大人がこの事実を共有していたにも関わらずだ。

学校にも限界があります。教職員が、保護者の家庭環境まで入り込んでしまうのは危険です。そもそも、今の学校では教職員は学校の中のことに対処するだけで精一杯だと思います。学校は重大事案と捉えて教育委員会に相談、児相が保護する、ここまでは正しい対処だったと思います。

問題はここからでした。父親は、家族だけでなく、教育委員会や児相の職員をも威圧的な態度で恫喝していたのでしょう。結果、職員達は、自分の身を守るための行動に出てしまったとしか言いようがありません。

自分の子供を殺してしまうようなまともな人間じゃないのですからその父親がどんな人なのか関わる大人は皆わかっていたようですね。こういうケースは事件として警察に入ってもらうことが一番いいと思います。そういう仕組み、認識を持つことが必要だったのです。

普通の大人では、対処出来ない事例だった、だから、仕方なかったでは何の解決にもならないですよね。
この事件で何が一番大切なことだったのか、

それは、命 だったのです。

自分も大人として、考えさせられている事件です。それぞれの立場になった時、どう対処出来るのか、やはり、事なかれ、保身に走ってしまうかもしれないと。だとしたら、こうなったら迷わず警察を呼ぶとかしっかりとしたマニュアルがあればもっと堂々と対処出来るのかもしれないととも思います。

この事件を契機にDVやストーカーなど対応が難しい犯罪をどう防ぐか真剣な議論が必要かと思います。

そして、今もこういう事件に向き合っている人たちがいます。弱い者を守る、命を守る、私たちを含め、今一度しっかり考えたいと思います。