雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

東京一極集中と地方創生。

2017-03-06 07:04:21 | 日記
 保育園不足、人手不足、介護問題、空き家対策。

 人口減、耕作放棄地問題、少子化、結婚問題、高齢化。

  一極集中によって日本の各所にひずみが出始めています。国は、地方創生を謳っていますが、なかなか根本的な解決には至りません。それは、国が本気でないからだと思っています。

 官庁も、企業も東京に集中させて、誰も住めなくなった地方に少しばかり金をやるから頑張ってみろという地方創生政策。もう、いくら考えても、国がしくみを大きく転換しなければ、地方は昔のような姿を取り戻すことは出来ないと思います。

 いくら地方に新幹線や高速道路を作っても、それは、東京目線で作られており、東京から蜘蛛の巣状にどこへでも行きやすくなって、より東京が便利になったというくらいのものです。

 蜘蛛の巣は外側ほど目が粗くなっている、日本の交通網もまさにそれ。地方と地方が結ばれていないのです。地方に住んでいて、一般の私たちはそんなに東京に行きません。むしろ、近県の都市や、隣の市などに行くことは一般的です。ですが、新潟県も上越新幹線と北陸新幹線が開通して、東京はなるほど近くなりましたが私の住む糸魚川市は、長岡や新潟がやたら遠くなりました。電車で長岡へ移行と思うと乗り換えして2時間掛かってしまいます。新潟にはどうやっていくの?みたいな事態が生じて、東京の方が時間的には近くなってしまいました。

 県内の移動より東京の方が短時間で動けるなんてどう考えてもおかしいです。これなら、東京の方が便利です。

 国が本気で地方創生を考えるならば、人も企業も地方に分散させるべきです。こればかりは地方がいくら頑張っても地方創生の予算程度ではどうにもならないことです。地方が廃れたのは地方の責任だと言わんばかりに上から目線の政策ばかりでは、地方を本気で変えるという意思を感じることが出来ません。

 地域おこし協力隊にも、見放されてしまうような地域はどうしたらいいのですか?そういう地域こそ、そういう人に集まって貰わなくてはいけないんじゃないでしょうか。

 今の地方が出来ること、今の地域ができること、今の私ができること、国が本気でこの問題に取り組まない中で、私たちは東京経済に巻き込まれないような「暮らし」をしていくしかないような気がします。

 生きていく上で本当に大切なものはお金か?ということです。




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