雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

惑わされる~適当に~

2015-12-01 07:00:54 | 日記
 いろんな情報が飛び交う世の中。いろんな情報に惑わされることも多いです。

 例えば、先日の加工肉の発がん性問題。それらをどう理解すればよいのか。私は一つの情報として頭に入れて置くこととします。

 肉は生では保存が効かないし、昔は冷凍庫も無い、そんな中で肉を保存する技術として生まれたものと認識しています。

 保存食というのは日本でも魚や野菜でも塩漬けなどがあります。それは、その時代には必要な技術だったわけで、腐敗して中毒を起こすよりはずっと安全な食品なのです。

 私たち、農業に携わる者としては、農薬に敏感になります。

 もちろん、消費者としてならば無農薬が一番いいと思います。

 ただし、農家も消費者も農薬に対してもっと知識が必要だと思います。農薬にも、いろいろ種類があり、安全と言われる基準を順守することが大切なのです。ですから、信用できる農家のものであれば無農薬にこだわる必要はないと思います。

 無農薬で野菜を作るのは非常に手間が掛かります。消費者は安く安全な野菜が欲しいわけですからそこに応えるというのはなかなか大変です。国は世界と闘える農業を目指すために農家と農地を集約化しようとしていますが、そうなればなおさら農薬に頼らざるを得なくなります。効率的な農業というのは管理された工場に近づくというようなことで、そうすると品質も規格化されるわけです。そういうことが優先されるのです。もちろん、私は今国内に流通している農薬は基本、安全だと思っています。

 ですが、もし、そういう食品が嫌であれば、自分の口に入れるものは自分で育ててみてください。それが一番です。いろんなことがわかります。

 私が思いところ、いかに農薬を減らせるかというと、

 基本は旬です。野菜にはもともと旬があります。その旬の時期に収穫できるということは環境があっているということで、植物が一番無理せずストレスを感じずに生育できるということです。そういう時期は病虫害にも冒されにくく農薬も最低限で済みます。私はかぶやコマツナの種まきを8月にするのと9月にするのでは害虫の付き方が全く違うことに気付きました。9月に蒔けばほぼ無農薬で出来るのです。虫がほとんどつかないのです。

 ですから、消費者の皆さんにはなるべく旬の野菜を食べることをおすすめします。安いし、農薬の量も少ないはずです。

 肉も工場で作られるわけではありません。元は、命です。昔の人は命を無駄にしないためにも、大切に保存できるように知恵を絞ったわけです。

 そういう加工品や添加物や残留農薬を恐れるまえに、タバコや酒や不規則な生活や偏った食事や、過度なストレスやそういったものの方が絶対に健康には良くないのですよ。いまの世の中、化学物質からは逃れられません。原始的な生活に戻りたければそうすればいいですが、そういう時代はまた人の寿命も短かったのですよ。現代よりずっと環境が悪かったってことです。人間、300歳まで生きられるというわけではありません。どの程度のことをリスクとして捉えていくかは消費者としても、生産者としても課題ではあります。

 

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿