安価なトイカメラの夜間描写テストに1本12コマの1/3ほどを撮りおえて最終電車までにターミナルに戻ろうと足早に夜の都会を歩いていた。
ビル工事現場の真新しいパネルがつづいた一角で足が止まった。
その行き止まりの袋小路のパネルには切り込みがあって萎れそうな花が暗闇にむかって枝垂れかかっていた。
無機質な工事現場に潤いを与えるためにこの一角に花を植えているのだろうか。
誰か工事の人が水をあげているのだろうか。
萎れかかった花たちは夜の水蒸気さえも求めるようにその茎を伸ばしていた。
夜風に揺れるそれは美しい女性が手招きしているようだった。。。
ビル工事現場の真新しいパネルがつづいた一角で足が止まった。
その行き止まりの袋小路のパネルには切り込みがあって萎れそうな花が暗闇にむかって枝垂れかかっていた。
無機質な工事現場に潤いを与えるためにこの一角に花を植えているのだろうか。
誰か工事の人が水をあげているのだろうか。
萎れかかった花たちは夜の水蒸気さえも求めるようにその茎を伸ばしていた。
夜風に揺れるそれは美しい女性が手招きしているようだった。。。