著名なピアニストが多数演奏した、有名なホールでございます。
この日の目的は、リトルピアニストコンサートであります。
関東各地区を代表する、小学生達の演奏を聴かせてもらいました。
私の教室からも2名の生徒さんが選ばれて、晴れの舞台を踏んでおります。
(注・行燈入道はピアノ講師ではありません。)
小学生と言えども、素晴らしい演奏の数々、さすがに選ばれし子供たち
であります。大人顔負けに難曲を苦も無く弾きこなしてゆきます。
驚くほどに早く指も動きます。誠に末恐ろしい小さなピアニスト達でありました。
この中の何人かは日々の練習を積み重ね、気の遠くなるような
打鍵を繰り返して、自分の音色を身に付けて行くのでしょう。
赤子が弾いても音の出るピアノという楽器は、不思議なほど演奏者の
個性が際立つ楽器なのです。同じ舞台、同じピアノで演奏しても、
それぞれに違う音色を奏でます。それはそれは神秘的な魅力を
もっておる楽器でございます。もっともそうなるまでには、
膨大な練習量と高い壁をいくつも乗り越えなければなりません。
私などはそんな方々を、ただ見守る事しかできません。
しかし最近少しずつ磨きのかかった音色を感じるようになりました。
そう言う意味ではまだまだ未熟な、リトルピアニスト達ですが、
それだけに彼等、彼女等の将来が楽しみでなりません。
きっとこの先もピアノの魅力を感じ続け、練習に励んでくれる事を祈りたい
心境であります。