自分は芸人で言うと誰に似ているだろう?
話はいきなり飛ぶが、今日我社の会長が私の顔をみるなり、
「君は司会が上手いな~、どこで覚えたんだ」と切り出した。
実は先日行ったコンサートで、急場凌ぎの司会をした。
察するに、その時のDVDを見られてしまったようだ。
あまり人前で話す機会の無かった私が、部署移動で今の仕事に
移って10年が過ぎようとしている。
当初は、不特定多数の人を相手に話す事の多い、今の職場が苦手だった。
しかし、勉強のため何度となく通った寄席で、自分なりに話し方のメリハリを
研究したつもりである。それがきっかけで、日本の話芸に親しみを持った。
そして彼らの使う、言葉の強弱を見よう見真似で使ってみた。
これが偶々上手く行き、人が私の話を聞いくれるようになった。
振り帰るとそれから、色々な場数を経験し今に至っている。
今でも決して話術は巧みな方ではないし、人見知りもする私であるが、仕事では
話す事の多い日々を送っている。さて本題の芸人で言うとなのだが、
今の私の話し方を基点に考えて見ると。
あの頃浅草の寄席で聞いた多くの芸人さんたちの、言葉のウエーブを模写しミックス
して、さらにもっとごちゃごちゃにして使っているのが、現状なのだ。
であるため特定の芸人さんに結びつけるは、難しいものがある。
しかしあえてあげるなら、目標とするのは当代三遊亭円歌師匠の
やや高音で、歯切れ良い話し方である。がしかし実際にはマダマダ口篭もる事の
多い私である。今のところ桂文治師匠の話方が一番似ていると、はなはだ勝手ながら思うしだいである。(引き合いに出した噺家の方々、ごめんなさい。)