明日から4月、今年の桜もそろそろ見納めですね。
4年ぶりに桜の元での宴も解禁となり、日本の花見が帰って参りました。
私も数年ぶりに桜を見ながらお弁当を戴き、そしてビール(ノンアルで
すが・・)飲みました。これぞ日本の春、気持ちがウキウキ致しますね。
反面、「あと何回この美しい景色を眺める事が出来るのだろうか」と柄
にもなくセンチになる年齢でございます。そう花より団子は昔の事とな
りました。(笑)
さてブログに戻ります。前回に続きホノルルマラソンのお話です。
前回のブログはカピオラニを通過したあたりまでを書きましたので、
今回は難所越えのお話を致します。
元気に走っていたランナー達の足がいきなり止まります。それはス
タートからおよそ12km、ダイヤモンドヘッドロード(以下DHロード)
の長い登りに差し掛かる辺りでございます。
「胸突き八丁」と言う言葉が有りますが、正にピッタリの状況だと思
います。暗闇の中で周囲を走るランナーから漏れる息が、荒くなって
参ります。勿論私の息も上がり足も重くなって参ります。
この時の為に、幾度も箱根に向かう奥湯河原の急坂を走りました。
奥湯河原の急坂も大変苦しかったですが、DHロードも結構応えます。
「どんなに苦しくとも、1歩踏み出せばその分確実にゴールに近づ
くので頑張れる、それがマラソンなのです」とマラソン好きな女性
タレントさんがテレビでおっしゃってました。
私はそれを聞き感銘を受けました、だからこの時も1歩々々重い足を
前に踏み出しました。思えば1歩進んだつもりが、2歩も3歩も後退し
ていたなんて事も多かった我が人生です。
しかしマラソンは前記の如く確実にゴールに近づくんです。物見遊
山ランナーの私ですが、さすがにスタトーしたばかりの12キロでは
頑張るしかございません。
話を戻します、DHロードの登りでは皆さん足が止まり歩き出す人も
多くなります。しかしこの苦しい坂を登り切ると素晴らしい眺望を
眺める事が出来るんです。
サブ3やサブ4のランナー達は暗いうちに駆け抜けてしまうDHロード
ですが、私の様に鈍足のランナーには素敵なご褒美が待っており
ます。
それはこの坂を登り切ると、拝めるサンライズでございます。
光に包まれた黄金の道をランナー達の背中が進んで行きます。
前回も思いましたが素晴らしい光景です。このマラソンが世界一美し
いマラソンと言われる訳が判る気が致します。
この景色を見れば疲れも吹っ飛びます。(ウソです)
そして坂をの登り切ると和太鼓の演奏がランナー達を応援してくれ
ます。↓動画演奏をお聴き下さい。
勇ましい太鼓の演奏をお聴き戴きましたでしょうか?こんな素敵な
演奏を聴けば再び力が湧いて参ります。(これもウソです)
でも長時間にわたり和太鼓を打ち続けて、応援をして戴いた方々には
深く感謝を致します。ジジイなので力は戻って参りませんが、皆さま
の心粋は大変嬉しく思っております。和太鼓の衆「ありがとうござい
ました。」
そしてダイヤモンドヘッドライトハウスが顔を覗かせます。
小さいけど歴史ある燈台なんです、最初の燈台は1899年に建ちました
。今の燈台は2代目で1917年に再建されたものです。この趣のあるカワイ
イ燈台はロコにも愛され、2007年にはアメリカ全土でこの燈台がデザ
インされた切手が発売されました。National Register of Histor
ic Placesにも1980年に登録されており、アメリカ合衆国の指定する歴
史登録財となっております。
そんな燈台に見とれておりますと、前方が騒がしくなって参ります。
なんだろうと思いきや、トップのランナーが疾風の如く過ぎ去って
行きました。
慌ててスマホを構えたのですが、早すぎて撮影が出来ませんでした。
なんと私が15kmを走る前に1位のランナーは40km地点を通過して行く
んです。とても同じ人間とは思えません、私から見ればもはや妖怪か
サイボーグ所業でございます。一体どんな訓練に耐えれば、こんなに
早く走れる様になるのでしょう?そしてソレが何の役にたつのでしょ
う(笑)
2位通過のランナーの動画が撮影出来ましたので貼っておきます。
完全に物見遊山のランニングとなった我がホノマラです。
18thアベニューの15km地点で記念撮影してKILAUEAアベニューに向かい
ます。次回はKALANIANAOLEハイウエーの模様をお伝え致します。