前回の続きです。
アラモナを出発して飲茶ランチを堪能すべくチャイナタウンに向かいました。
お目当てのお店はメイサムディンサム、安くて美味しいお店と評判なんです。
今渡ハの最も楽しみにていたお店でありました。しかし折り悪くアラモアナ
Cを出発直後から、雨が車のフロントガラスを濡らし始めました。
やがて大粒の雨が滝のように降り始め、チャイナタウンに着く頃には前も見えぬ
豪雨となってしまったのです。
(涙)
路上の駐車スペースはどこもいっぱい、点在する駐車場も満車状態です。
それでも飲茶ランチが諦めきれず、チャイナタウンを車でウロウロ致しました。
しかし雨は収まるどころか益々果敢に降り続きます。
悪条件の中パーキングを探しながら車を走られておりますと、シルエットと化した
セダンが前方に停車しております。実はこの時チョット嫌な予感がしたのです。
我が経験によりますと
悪い予感は良い予感よりも、ずっと高い確率で現実となるんです。
その刹那、前方車影の上部から青い閃光が放たれました。そう回転 警告灯です。
日本では赤色に光る、俗に言うパトライトであります。もうお解かりでしょう、前方の
車はホノルル警察のパトカーでありました。
土砂降りの中を車から出て来たのは大柄な黒人ポリスでした、まるで映画のワンシーン
のようです。
などと云ってる場合ではない!
慌てて開放したドライバーズシートのマドから、早口の英語が車内に流れ込みます。
初めは何を云っているのかが理解出来ませんでしたが、どうやら私の車はバス専用
レーンに迷い込んでしまったようです。
「右に曲がれ」とポリスの鋭い指示が飛びます、どうやらバス専用レーンを離脱してから、
違反キップを切るつもりのようです。
身から出たサビとはこの事です、今更なんと言い訳しても仕方ありません。ダッシュボード
から国際免許を取り出し、先導するパトカーに従います。
ところが妙な事にバスレーンを曲がりチャイナタウンを縦断し、ダウンタウンに出ても先導の
パトカーは止まる気配を示しません。
それでもパトカーの後を大人しく憑いて行きますと、なにやら裁判所のような公共の建物の
パーキングに入って行きます。
とうとうココで海外初の違反キップを切られるのかと観念し、パトカーの側に駐車しましたが
なかなかポリスが出て来ません????
もしやバス専用レーンから離脱を指示されただけで、大柄な黒人ポリスは罰金まで取るつもり
は無かったのでは・・・そう思い当たるまで随分時間が掛りました。
5分以上パトカー近くに停まっていたのですが、ついにポリスはパトカーから出て来ませんで
した。だからと言って我が方からパトカーを訪ねるのは、ちと気が引けます。まして藪ヘビに
なっても嫌ですので、更に時間を掛けパトカーを観察しましたが全く変化がありません。
それならばとユックリ車を発進させてその場を離れましたが、追ってくる気配もありません。
生きた心地がしない!とはこの事であります。
なんにしても大事に到らず良かったのですが,ノドはカラカラで脇の下は汗だくです。
その後滞在中は勿論、レンタカー返却時もホノルル警察から連絡は入りませんでした。
そんな訳で再度チャイナタウンに戻る気力も失せ、飲茶は止む無く諦めました。
豪雨にポリス来襲と写真を撮ることも忘れる事態でありましたので、申し訳ありませんが、
今回は全く画像がございません。
(-_-;)
この後は仕切りなおしのランチを求め、降り続く雨の中をノースへ向かいました。