弔辞という言葉に惹かれて久しぶりに「文芸春秋」を買いました。
と言うのも、数日前に親戚のおばあさんの弔辞を読んだばかりで、人生の終わり方が気にかかっているからです。
仕事柄、公務としてお付き合いのあった方の弔辞を読むことは時々ありますが、今回は全くプライベートなお別れの言葉でした。
本家の奥様で、私の母と同い年の85歳での永眠でした。
私の母は42歳の若さで亡くなりましたから倍以上の長い人生でした。
子どもの頃からお世話になり、色々な事があり本当に万感に迫るお別れだったので、思い出話などを交えながら弔辞を奉呈しました。
ある人は、弔辞は亡くなった人に呼びかける形になっているが、実はそこに参列している生きている人に聞かせるためのものだ、と言われたことがあります。
誰でもみんな死にます。
「棺を覆いて評価定まる」という言葉があります。
小椋佳の歌に「山河」という曲があり、その最後に
「顧みて、恥じることない足跡を山に残したろうか
永遠の水面の光増す夢を 河に浮かべたろうか
愛する人の瞳に 俺の山河は美しいかと」
という歌詞がありとても好きなフレーズです。
弔辞にまつわり、そんな事に思いを馳せました。
年を重ねたせいでしょうか?