私の仕事始めはもう少し先ですが、久しぶりに5時台に起きました。
目覚まし時計よりも規則正しく、毎日4時ちょっと前に「ご飯!」と起こしてくれる猫たちに従うことが寝過ごさないコツだなと思う日々の朝です。
携帯を持って行くことを忘れることもある私ですが、それでも手に取り時間を盗られた!と感じがちなスマホ。
題名が題名だし、と紙の本で読んでみました。
読んでいる間は、一切スマホ無視で読み通しました(笑)
読んでみて、人間はそんなに急に進化できないのだなぁということを改めて納得しました。
そして、新型コロナでわーわー騒いでいることも人が生き抜いて行くために備わった「人体の火災報知器」がなせる技だとしたら仕方ないのだろうなぁという諦めにも似た気持ちになりました。
と、同時にこんなにも国中が新型コロナでパニックになる状態が1年も続こうとしているなんて、それこそスマホ脳のおかげかもな、と思うことでした。
この本を読んで、私は小さなお子さんを少しの間でもスマホを含むデジタル機器にお守りをさせることはやめたほうが良い、と思えました。
また、子どもだけではなく大人もスマホを含むデジタル機器を別室に置くことも必要ではないでしょうか。
情報収集という名のもと検索してスクロールして、ネットサーフィンすることは、たぶん、自分の頭で考えを練りまとめあげることにはならないと思うのです。
スマホをちょっと手放す時間が自分でものを考える一歩になると思いました。
ところで外食時に親御さんはスマホ見ていて、お子さんたちだけ黙々とご飯を食べているという光景を何度か目にしたことがあります。
小さなお子さんが味について、親御さんに話しかけても返事はなく、お子さんが会話を諦め食べ始めた頃に親御さんが話しかけ、そのタイミングがズレた雰囲気が気になることがありました。
本書で「他人の気持ちや頭の中を理解しようとする鍛錬は幼児期〜親兄弟姉妹や友達と対面でやりとりすることでゆっくりと経験の貯蔵庫を満たしていく(大意)」とありました。
そういう小さなお子さんと親御さんとのズレも積み重なるとお子さんの人との関わり、コミュニケーションの力を削いでいくことに繋がらないかなぁと思います。
ただそういう光景も現実の中で珍しくないことになっているなぁ…とちょっとため息が出ることでした。
本文にもありましたが、私たちは新しいものが出るとその恩恵とともにマイナス面を強調されながら共存してきた歴史があります。
ただこの本を読むと、電話やテレビとは異質な影響力が人にあるように思えました。
更に進んでいくデジタル化を嘆くのではなく、スマホ全盛の中、何が起こっているかを知り、使い方を考えるきっかけになる良い本でした。