日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

「量」がわからないお子さんの算数

2022-06-12 16:41:00 | 算数
急遽、実家に帰ってきました。
そしてもらった、季節の李。


完熟であっという間に食べちゃいました。

算数というと、足し算引き算だ…、ということが最初の入り口であるかもしれません。

私が支援員で学校で働いていた時にも「繰り上がりがなかったらできる」とか「10借りてくるって、わからない」などというお子さんが小学生の低学年さんや支援クラスの中学生さんでもいました。

また、計算はクイズのようにスラスラ解けるのに、袋に入ったお菓子を同じ数ずつ配っておいて、と頼むと「…?できません!」というお子さんもいました。

そのお子さんがどのくらい計算ができるかというと、正負の計算、文字式、連立方程式、ルートの計算くらいはできるのです。

「同じ数ずつ配っておいて!」ができないというのは冗談かと思ったら、冗談ではなく、とても驚いたのを覚えています。

その子と数学ではなく、算数の話をしていたら、「量」という具体的な数への認識が薄い、というか欠けていて、そういうこともあるものなのか…と色々、具体物を使って勉強したことでした。

このお子さんとの出会いがあったから学んだ算数の教え方が「安曇野プランの算数」でした。

そこまで極端ではなくても、なんとなく、数字に抵抗がある、算数の入り口でなんとなく引っかかっているお子さんへの算数の教え方でもあります。




安曇野プランの算数を教えてくださってる矢ケ崎響さんによる、子どもが数を獲得していくまでの解説です。

とてもわかりやすい解説で、この動画をご覧になることで算数で躓いているお子さんが、どの辺りで足踏みしているか、「あっ!」と思う親御さんや先生もいらっしゃるかもしれません。

4回にわたって説明されているので、よかったらご覧ください。

私もこの安曇野プランの算数のやり方で算数教室をしています。

この安曇野プランの算数から始めたら良いかも、と思うお子さんは、

・数を数えるのだけど間違える
・間違えても気がつかない
・口でいう数と指差しの数が合わない
・同じ数でも置き方が違うと多く見えた
 り少なく見えたり感じる
・計算はできるのに生活で活かせない

などなどです。

また、本当に残念なことなのですが、学校に行っているのだけれど、学校では学年が進んでも数字の書き取りやいつまでも一桁の足し算引き算しか教えない、またはそういうプリント学習ばかりというお子さんにも、算数の基本的な力をつけていくのにとても適した算数です。

この安曇野プランの算数のやり方で、各々の基礎力をつけて、量の把握ができれば、あとは公文式などプリント中心の塾に移行されても良いのでは、と個人的には思っています。

お子さんはもちろん、成人の方でも数量の把握ができない、という方はどうぞいらっしゃってください。

安曇野プランの算数を足がかりにしてにして、「算数がわからない」「数を扱うところとは距離を置きたい」ということを乗り越えていきませんか?

算数教室のお問合せは

annon.okiraku★gmail.com(★を@に変えて)

までよろしくお願い致します。


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安曇野プランの算数モニターさん募集。

2021-05-15 21:23:00 | 算数
新年度に入って一ヶ月が経ちました。新しい環境に慣れてきて落ち着いたり、疲れが出てなんとなく、そわそわぼんやりしたくなったりする時期ですね。

その上梅雨!早過ぎる‼︎

さて、そんな中、安曇野プランの算数を一緒にやってくれる、算数が不安な方を若干名募集します。

「算数が不安なお子さん」ではなく、「算数が不安な方」としたのは、もう、とっくに算数は卒業した方や学校の勉強も卒業しているけれど数がよくわからない、という昔、お子さんだった方でも良いです、という意図からです。

支援クラスや支援学校で算数の授業はあるものの、数字を書くことで終わっていたり、何年もそれが続いている、というお話も聞くことがあります。

また、お勉強では様々な計算ができているのに現実の生活の中で「あっちとこっちで全部でいくついる?」とか「あるだけの数を同じ数に分けて」とか「コップ、数が足りてる?」と言われてもわからない、ということがあります。

学校に入学したときにまだ算数に興味を持たなかった、もっと正確に言うと自分の生活の中で「数(かず)」というものの存在に気がついていないお子さんに対して、学校では「数字を書く」というやっていることが目に見えることをすることで、どうにかその時間を凌ごうとしがちです。

その後、そのお子さんが数に気が付き、色々な認知力もついてきたことに気がついてくれたらそこから算数を始めたら良いのですが、ずっとそのままで小学校卒業して、中学校で「え!足し算引き算は…?」となったお子さんと学校で出会ったこともありました。

できることを学ばずに来て、もちろん中学校でも算数はやり直しができますが、3年間しかないのです。

そして、「計算ができない」「数がわからない」と色々な場面でうつむき、隠しごまかしながら子どもは過ごすことになります。

安曇野プランの算数は、水道方式の算数をベースに更に、個々のお子さんの発達に即して教える側が工夫をする算数です。

数の存在に気がついていないお子さんともできる算数です。

安曇野プランの算数は「お子さんのペース」と「お子さんがやり方に気がつくことを待つこと」が大事な算数で、教え込んだり、同質の問題を大量にするものではありません。

ものをバラバラに見ることができているか、物を抽象化して見ることができているか、数を捉えているかなどなど一つ一つ確認しながら進んでいく算数です。

興味がある方はお問い合わせください。

annon.okiraku ★gmail.com(★を@に変えて)

よろしくお願い致します。















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安曇野プランの算数を学びませんか?

2021-04-22 23:52:00 | 算数
「安曇野プランの算数」については、以前からブログで何度か紹介しています。

安曇野プランの算数 その2

この算数は、遠山啓さんの水道方式を元にした教え方です。

そして、安曇野プランの算数の教え方については書籍もあり、これについても私のブログで触れています。


私は著者の矢ケ﨑響さんに直接数回教えていただいたことがあったので、本に書いてあることはイメージしやすかったのですが、もしかしたら、本を読んでもどうやったらいいのかな、と思われた方もいらっしゃったかもしれません。

そんな方に朗報です。

5月〜安曇野プランの算数の教え方の勉強会がオンラインで開かれるそうです。


上記のブログの中で、「あずみのプラン算数教室」というリンクが一番最初にあります。

そこをクリックされると安曇野プランの算数がどういうものかという動画が貼ってあります。

そこをぜひご覧ください。

そして、お子さんが数字という抽象概念を持て余していそうだったら、ぜひ、あずみのプランの一番最初の「数に入るまで」をやってみては…、と思います。

私があずみのプランの算数に惹かれるのは、計算ができるに留まらず、数という抽象概念をどうやって学ばせたら良いか、ということに取り組んでいるからです。

ただ、表面上の計算に留まらないあずみのプランの算数。

ぜひ、算数の教え方に取り入れられてくださいね。
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やってみよう!

2021-01-13 23:37:00 | 算数
今日は早朝の仕事が休みでした。ちょっとだけ、いつもより寝ておこうと思いましたが、規則正しい猫さん達に起こされました。

ありがたくもあり、もう!という気持ちもあり…。

算数について、原理原則は大事だけど、じゃあどうすれば?と思われた方もいらっしゃるかと思います。

まずは、たくさんあるものがひとつひとつバラバラにあることがわかっているか、ということをお子さんと遊びながら見てみると良いかと思います。

集合として集まっているものは、バラバラなものが集まって集合を為していることを理解できることは大切ですね。

そんなことの大切さや独特の算数の教え方が「安曇野プラン」という算数の教え方の中にはあります。

以前、ブログで紹介しましたが、量を意識しながら算数を学習していくにはとても良い本だと思います。

ベースに流れるのは、遠山啓さんの考え方と同様で、もっとやさしい方法で算数の学習ができると思います。

そして、数の背景の「役に立つ」ということを意識させる学習方法です。

具体物を動かしたり、時には教室の端っこまで行ったり、メモを取ったりする独特の学習スタイルの「安曇野プランの算数」は、具体的を抽象化する練習もあります。

算数の学習方法も色々なやり方があるので戸惑います。

お子さんと学習する前に、本を見ながら親御さんご自身が「こう?」と試されてみてくださいね。

そうするとわかりやすいかわかりにくいか、お子さんに合う合わないなど感じることができると思います。

教え方も毒見大事ですね。


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数字の意味。

2021-01-12 23:54:00 | 算数
今日は暖かく、昼間は窓全開にしていました。

それでも空気は冷たいので、猫たちはホットカーペットに潜ったり、ひなたに寝そべったりして暖をとっていました。



1対1対応というと、幅が違う同数のもので「同じ数かどうかわかってる?」ということに使われる場面を私はよく思い出します。


   

こんな感じで「数は一緒?違う?」と問う感じです。

でも、『親と子で学ぶ算数入門』によると、1対1対応というのは「量から数を抽象化する」過程の段取りのようなものなのですね。




{  }は、中にあるものをひとまとめにした印で、算数の言葉で言うと「集合」です。

ということで、ここには3種類の集合があり、モノとしては別物だけど共通点があります。

それは、数が同じということで、どの集合も「4」という名前を持っているということです。

これらの集合が同数ということの根拠が、集合を作っているメンバー同士で1対1対応がつけられる、ということになるのだそうです。

この{  }で表す集合に言葉の集合

{「いち」「に」「さん」「し」…}

を作ると、この数の言葉の集合と具体物などの集合との間に1対1対応をつけることが、「数える」という手続きのことだそうです。

そして、気をつけたいのは、この1対1対応で抽象化された数は「量」を表しているということです。

算数の言葉で言うと「集合がどのくらい多いか、少ないかを表す集合数」で、もっと言うと「分離量の大きさ」を表すものです。

なぜ、こんなことを強調するかと言うと、算数の数で立ち止まっているお子さんの中には、この「いち」「に」「さん」「し」…というものが「りんご」や「車」などと同様の固有の名前のように思っている場合があるからです。

本の中では

のように両手で集合を囲みながら「集合の個数」ということを意識できるような数え方を示してありました。

集合の数が多くなったり、具体物が大きいものだと難しいですが、数字の後ろにある「量」を意識させて「いち」「に」「さん」「し」を固有名詞と勘違いさせない工夫が教える側に必要だなぁと思うことでした。







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