アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

消えゆくタキシード特急651系電車

2023-10-26 08:00:00 | 鉄道写真(EC)
 もう国鉄型JR型問わず、現役引退の時代を迎えたらしい。もっとも国鉄が民営化されたのが、1987年4月だったから、すでに36年の歳月が流れた訳で、たとえJR化後に誕生した車両でも、その使用状況では引退していっても不思議ではないのだろう。本当に時の流れは早いものだ。
 昨日から最後の651系の1編成が廃車回送されたとSNSを賑わせているが、アントンKにとっては、この651系電車自体関わりが浅かったので、特段の思い入れは湧かなかった。485系「ひたち」の後継として華々しくデビューして、一時は一大勢力を保ち活躍していたが、それもあっという間に653系、そして657系と切り替わってしまった。この中ではタキシードボディと言っても、国鉄寄りなスタイルは651系に感じ、編成を短くされ上州に行ったり、伊豆へ出稼ぎに行ったりと、晩年は活躍が絶えなかったが、それも一瞬の出来事のように消えてしまった。
 写真は、本来の姿であろう常磐線を走る「スーパーひたち」号の651系電車。前記事で、ヘッドマークについて書いたが、特急列車の先頭を飾る愛称名は今でも必須であると思う。この651系くらいから、液晶表示が主流に変わって、写真に撮るには難易度が上がったが、それでも後の653系、657系電車のようにノーメンなスタイルでは、特急たる誇りも憧れもわかない。寂しい時代を迎えたものだ。。

2010-12-25          651系 スーパーひたち   常磐線:高浜付近

 

懐古色に湧くJR西日本~381系

2023-08-31 23:00:00 | 鉄道写真(EC)
長年親しまれてきた車両が後継型の登場により、徐々にその勢力を失い、引退までの期間限定で、登場時のスタイルに寄せて今までの功績を讃えることは、今までにもよくあったことだ。この秋から、JR西日本では、「懐鉄(なつてつ)」として、伯備線で運転されている381系電車にグリーン塗装車を、そして山陽線で最後の活躍をしている115系電車には、瀬戸内色と呼ばれるクリーム地にブルーの帯の塗装を復活させると発表があった。どちらも廃止されてから20年以上の時間が流れているだろうから、当時をよく知る方からは懐かしくも嬉しい知らせとなっただろう。アントンKはというと、地域色が強いこの手の話題には、鈍感にならざるを得ないが、こういう話題が湧くことで、当時を振り返るきっかけにはなり、それなりに刺激を貰っている状況だ。
 掲載するのは、今回再登場が期待されている381系やくものグリーン塗装車。あと数か月もすると、伯備線の381系には、国鉄色、パープル色、グリーン色、そして現行車のレッド色と4色全て揃うことになるのか。それはそれで見てみたくなる。しかしこういったイベントも、次世代へ向かう過程の一時に過ぎないのだ。
2008-04-13      381系 やくも   JR西日本 伯備線:備中神代-足立

いよいよ引退?!キハ183系特急気動車

2023-07-21 21:00:00 | 鉄道写真(EC)
目まぐるしく情報が更新され、いくら趣味の世界でも自分の意識が追いついていないことに気づかされている。国鉄時代の晩年に生まれた北海道のキハ183系特急型。そう考えると30年以上の年月が経っていて、引退の文字を見ても不思議ではないが、民営化されてから登場した500番台すら今回世代交代してしまうらしい。500番台車は、掲載写真のような前面に貫通扉があり、一世代前のキハ82系を彷彿とさせていて好ましく思えていた。ただ、登場時からの外観塗色がどうも好きになれず、写欲が湧かなかったのだ。かえって最近まで見られたJR色の方が、広大な大地に映えて好きだった。
 敢えてキハを狙いに北海道へと渡ることはなかったが、過去の色々な場面で見に止まっていたのが、このキハ183系だったと振り返っている。
  函館本線の駒ヶ岳山麓を往くキハ183系「北斗」を載せておく。東山-姫川の大カーブを身体をくねらせながら下るキハは、やはりこの土地のクイーン的存在、華があった。当時から東山、姫川ともに無人駅だったと思うが、今や駅すら消えていることに呆然としてしまう。

1999-04-30      函館本線:東山-姫川
 

変顔に改造された国鉄型~167系

2023-07-16 08:00:00 | 鉄道写真(EC)
113系115系や、165系455系などの代表される、国鉄の貫通扉付きの前面顔が昔から好みで、機会のあるごとに撮影を続けてきたが、時代とともに原型から、マイナーチャンジを受け変化した車両や、数々改造を受けて印象が変わってしまったものなど、バラエティに富んだものとなった。この顔のデザインは、未だに素晴らしいと思え、アントンKにとってはザ・国鉄顔と呼びたいお顔だ。
 昔を思い起こせば、115系300番台が三鷹に新製され回着した頃(S48?)に、初めてこの顔のシールドビーム車、つまり前照灯が小径になった車両を間近で確認して度肝を抜かれた記憶だが、それ以来、同じデザインの顔でも細かな改造を受けた車両たちに出会う機会をもった。
 掲載写真は、シールドビーム化され、かつまぶたを付けてような、原型寸法を残すような改造を受けた167系電車。初めて見た時は、苦笑してしまっただろうが、ほんの少しの改造でも、印象が随分変わるものだと思ったものだった。
1993-01-12     9928M    集約臨  167系  東海道本線:根府川-早川


紫陽花の咲く沿線より~東急7900系

2023-06-09 13:00:00 | 鉄道写真(EC)
 ようやく関東地方も梅雨に入った。しばらくは鬱陶しい天気が続いてしまうが、合間に一息つける晴れ間を待ちながら日々を送ることも、この季節特有のものと言える。そんな日を待つ心の余裕を持ちたいものだ。
 梅雨=紫陽花 と短絡的な発想のアントンK。
いい歳なんだから、もう少し考えを深めなきゃ・・・

かつて事務所近くの道端に、綺麗に手入れのされた紫陽花が咲き、毎年目を潤してくれていた。何度となく沿線の東急電車と撮影させて頂いたが、この花だけは当時から梅雨空が似合う不思議な花に思えてならなかった。

もうこの時から10年、また同じ季節を迎えられた。ありがとう。

2013-06           東急多摩川線 7900系