何度足を運んでも、この津軽海峡線には泣かされている。特に青森県側は、天気に中々恵まれず苦労の連続だ。この地方ほど天気予報が外れる土地はないのではないか?そう思えてしまうほど自分にとっては厳しいポイントだ。
青森の宿を未明に出発、定番の油川ではなく、今回はできればもっと奥地で撮影したいので、蟹田を目指した。例によって天気予報は、朝晩曇りで晴れ間の予報。こんな時には、予報通りの空模様となる。今回は、下って来る「北斗星」はそこそこにして、MAX編成となった「はまなす」に重点を置きポイントを選択。まだ明けない空を見上げて待つことにした。もう旧盆の時期にもなると、ずいぶんと日の出が遅くなったように感じるが、明らかに津軽海峡上にある雲は、朝日に焼けて赤く染まり、その気にさせてくれる。しかし列車通過時刻まであと数分、朝日が指すまでにはほど遠く露出は上がらない。当然ドン曇りの想定で、以前からやりたかった蟹田の築堤へ。ここで12両編成となった「はまなす」を築堤の上に綺麗に乗せて撮影することとした。列車は、ほぼ定時の5時12分、走行音を付近の山々にこだまさせながら近づいてきたが、やはり12両のフル編成は迫力が違う。その姿は、往年の急行「十和田」や、「津軽」を彷彿とさせシャッターにも自然と力が入った。
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2014-(H26)-08-14 202レ ED79 4 急行「はまなす」 JR東日本/津軽海峡線:蟹田-中小国