週末の朝、ここ2番線ホームは最も華やぐ時間を迎える。次々とロマンスカーが到着しては、歓喜に満たされた乗客を乗せて出ていくからである。もちろん行先は、日本有数の観光スポットでもある箱根であり、目の前に到着したロマンスカーにどこか高揚している気持ちが伝わってくる。もうそれぞれの人達の旅が始まっているのだ。
現在、小田急ロマンスカーには色々な種類があることも楽しい。VSE(50000形)やMSE(60000形)をはじめ、ビジネス特急車のようなEXE(30000形)、そして今や最古参となったLSE(7000形)。この春からは最新型のGSE(70000形)の登場が決まってる。以前にも書いたと思うが、アントンKにとって一番乗車して思い入れあるロマンスカーは、3000形のSE車になるが、今ではその発展形である7000形LSE車がやはり小田急ロマンスカーの歴史ある雰囲気を醸し出しているように思う。昔からのカラーリングや、何と言っても連接台車の走行音は、自分の中ではまさにロマンスカーの条件だろう。
何人もの助役さんが、折り重なるようにホームから見守る中、LSE車が堂々と滑り込んできた。圧倒的な存在感で、乗客を魅了してしまう優雅さと気品を感じる車輛。このまま乗って旅に出たくなるのは、アントンKだけではないだろう。
2018-03 スーパーはこね13号 OER7000形 新宿駅